財務レポート・センターおよびSmart Viewの設定

財務レポート・センターは、財務レポートおよび分析データをレビュー、設計、表示するための強力なツールです。財務レポート・センターでコンポーネントを構成およびインストールするために必要な重要な選択は、次のとおりです。

  • 財務レポート・センターの構成

  • エンド・ユーザーが実行するスマート・ビューのインストール

  • 管理者が実行するワークスペース・データベース接続の構成

財務レポート・センターの構成

Oracle Fusion Cloud Financialsとともにインストールされた財務レポート・センターおよびワークスペースでレポートへのアクセス権があります。Oracle Fusion Business Intelligence (BI)管理者が、ワークスペース内のフォルダ構造を定義します。管理者は、フォルダおよびレポートに関する会社のセキュリティ要件と財務レポート・バッチに関するレポート配布要件を考慮します。

  • フォルダおよびレポートに対してワークスペースからセキュリティを設定できます。

  • BI管理者により、表示するフォルダおよびレポートへのアクセス権が付与されます。

スマート・ビューのインストール

スマート・ビューは、各クライアントにロードする必要があるExcelアドインです。スマート・ビューをダウンロードするには、「ナビゲータ」「財務レポート・センター」「タスク」パネル・ドロワー→「財務レポートのワークスペースをオープン」をクリックします。ワークスペースが起動されたら、「ツール」「インストール」「スマート・ビュー」をクリックします。

ノート: Smart Viewは、Microsoft Office製品へのアドインであるため、Windowsオペレーティング・システムにのみインストールできます。

スマート・ビューをインストールしたら、スマート・ビュー共有接続URLを使用して接続を構成する必要があります。共有接続URLは、次のステップに従って導出できます。

  1. 「財務レポート・センター」タスク・パネルから、「財務レポートのワークスペースをオープン」を選択します。

  2. index.jspを削除し、SmartViewProvidersを末尾に追加して、ワークスペースURLを編集します。

    ノート: 次のURLは、クラウドベース環境の例です。ワークスペースURLがhttps://efops-rel5st4-cdrm-external-bi.visioncorporation.com:10622/workspace/index.jspである場合、共有接続URLはhttps://efops-rel5st4-cdrm-external-bi.visioncorporation.com:10622/workspace/SmartViewProvidersとなります。
  3. URLをコピーします。

  4. Excelを開きます。

  5. 「スマート・ビュー」メニューから、「オプション」「詳細」をクリックします。

  6. URLを「共有接続URL」フィールドに貼り付けます。

  7. 「OK」をクリックします。

スマート・ビューでOracle General Ledger残高キューブを接続するには:

  1. 「スタート」メニュー「プログラム」「Microsoft Office」「Microsoft Excel 2007」から、スマート・ビューを開きます。

  2. 「スマート・ビュー」メニュー→「オープン」に移動します。リボンの「開始」で、リボンから値リストに表示される「Smart Viewパネル」をクリックします。タスク・ペインが開きます。

  3. タスク・ペインで「共有接続」をクリックします。

  4. ユーザー名とパスワードを使用してサインインします。

  5. 「サーバーを選択して続行」値リストをクリックします。

    ノート: Essbaseサーバーが存在しない場合は、追加する必要があります。次のステップを使用します。
    1. 「Essbaseサーバーの追加」リンクをクリックします。

    2. Essbaseサーバーのログインおよびパスワードを指定します。

    3. Essbaseサーバーを展開し、その中にあるキューブを見つけます。

  6. 共有接続のリストから「Oracle Essbase」を選択します。

  7. 「展開」をクリックして、キューブのリストを展開します。

  8. キューブ(勘定体系の名前)を展開します。

  9. 「db」をクリックします。

  10. 分析リンクをクリックします。

ノート: これらのステップを実行する必要があるのは、新しいサーバーおよびデータベースについて1回のみです。

Essbaseデータベースの名前と別名の表示方法を設定するには:

  1. リボンの「オプション」をクリックし、「メンバー・オプション」を選択し、「メンバー名の表示」を選択します。

  2. 次の3つのオプションのいずれかを設定します。

    • 個別のメンバー名。Essbaseの個別のフル・パスのみを表示します。

    • メンバー名と別名: メンバー名と別名の両方を表示します。

    • メンバー名のみ。メンバー名のみを表示します。

ノート: スマート・スライス機能は一般会計ではサポートされていません。その他のすべてのドキュメントについては、Oracle Smart View for Officeユーザーズ・ガイドを参照してください。

ワークスペース・データベース接続の構成

管理者は、ユーザーがワークスペースおよびFinancial Reporting Web Studioからキューブにアクセスできるように、ワークスペースからのデータベース接続を作成する必要があります。

ノート: データベース接続を作成する前に、元帳の設定が完了している必要があります。一般会計残高キューブは、元帳設定の一部として作成されます。勘定体系と会計カレンダの組合せごとに個別のキューブが作成されます。データベース接続はキューブごとに必要です。

データベース接続を定義するステップは次のとおりです。

  1. 「ナビゲータ」「財務レポート・センター」を選択することによって開始します。

  2. 「財務レポート・センター」タスク・パネルから、「財務レポートのワークスペースをオープン」を選択します。

  3. 「ワークスペース」から、「ナビゲータ」メニュー→「アプリケーション」「BIカタログ」を選択します。

  4. 「ツール」メニュー→「データベース接続マネージャ」を選択します。

  5. 「新規」ボタンを選択します。

  6. 「データベース接続名」にわかりやすい名前を入力します。

  7. 「タイプ」としてEssbaseを入力し、サーバー、ユーザー名およびパスワードを入力します。

  8. 値リストから「アプリケーション」(キューブ)および「データベース」を選択します。「アプリケーション」名を展開して、関連する「データベース」を参照します。

  9. 「OK」ボタンを2回クリックして、選択内容を保存します。

  10. 「データベース接続マネージャ」ウィンドウで「クローズ」ボタンをクリックして、接続を保存します。

ノート: データベース接続は、ワークスペースとFinancial Reporting Web Studioの両方で使用できます。オプションで、レポートにグリッドを配置したときにFinancial Reporting Web Studioで設定できます。これは、管理者のみが行う必要があります。

スマート・ビューおよびFinancial Reporting Web Studioの詳細は、Oracle Help Center (https://docs.oracle.com)のOracle Financialsの資料ページにある「Oracle Fusion Cloud FinancialsでのEPMの使用」リンクを参照してください。