ツリー構造の監査結果

ツリー構造の監査結果を使用して、ツリー構造の正確性とデータ整合性を検証します。監査結果には、次の詳細が含まれます。

  • 特定の検証チェックである、バリデータの名前

  • 詳細なメッセージを含む、検証の結果

  • 実施する訂正処理(検証エラーがある場合)

監査の実行

ツリー構造のステータスをアクティブに設定すると、そのツリー構造の監査が自動的にトリガーされます。監査を手動でトリガーするには、「ツリー構造の管理」ページで「アクション」メニューから「監査」を選択します。「ツリー構造の監査結果」表に、選択したツリー構造に対して実行された検証のリストが表示されます。

監査バリデータ

次の表は、監査プロセスで使用されるバリデータのリストおよび各バリデータのチェック内容の説明を示しています。また、検証エラーの考えられる原因と推奨される訂正処理も示しています。

バリデータ

ページ

説明(検証内容)

検証エラーの考えられる原因

推奨される訂正処理

セットID制限

ツリー構造の管理: データ・ソースの指定

「次に基づき、ツリー・ノードの値リストを制限」オプションに対する「参照データセット」チェック・ボックスを選択した場合、その各データ・ソース・ビュー・オブジェクトに参照データ・セット属性が必要です。

チェック・ボックスが選択されている場合でも、データ・ソース・ビュー・オブジェクトの1つ以上に参照データ・セット属性がありません。

このツリー構造に対して参照データ・セットの制限が必要な場合は、すべてのデータ・ソースに対して参照データ・セット属性を指定します。そうでない場合は、チェック・ボックスの選択を解除します。

使用可能ラベル・データ・ソース

ツリー構造の管理: データ・ソースの指定

「ラベリング・スキーム」からリスト項目を選択して、ラベリング・スキームを指定した場合は、各データ・ソースに指定したラベル・データ・ソース・ビュー・オブジェクトにアクセスできる必要があります。また、主キーが有効である必要があります。この制限は、リストから「なし」を選択した場合は適用されません。

  • 指定されたラベル・データ・ソース・ビュー・オブジェクトが存在しません。

  • 指定されたラベル・データ・ソース・ビュー・オブジェクトに主キーがありません。

  • ラベル・データ・ソース・ビュー・オブジェクトが初めて定義されたときに、データベースによってそのビュー・オブジェクトに主キーが登録されます。その後ビュー・オブジェクトが変更され、その主キーが、以前に登録された主キーと一致しない場合は、この検証が失敗します。

  • 指定されたラベル・データ・ソース・ビュー・オブジェクトを修正します。

  • 指定されたラベル・データ・ソース・ビュー・オブジェクトの主キーを修正します。

  • 次のいずれかを実行します。

    • FND_TS_DATA_SOURCEに以前に登録された主キーと一致するようにラベル・データ・ソース・ビュー・オブジェクトの主キーを修正します。

    • その表に登録された主キーを新しいビュー・オブジェクト定義と一致するように修正します。

行水平化表名

ツリー構造の管理: パフォーマンス・オプションの指定

ツリー構造に対して有効な行水平化表を指定する必要があります。これには、標準の行水平化表FND_TREE_NODE_RFまたは別の表を指定できます。

  • 指定された表がデータベースに存在しません。

  • 指定された表に、FND_TREE_NODE_RF表と同じ列が含まれていません。

行水平化表の定義を修正します。

使用可能データソース

データソースの追加

ツリー構造に指定された各データ・ソース・ビュー・オブジェクトにアクセスでき、そのすべての主キー属性が有効である必要があります。

  • 指定されたデータ・ソース・ビュー・オブジェクトが存在しません。

  • データ・ソース・ビュー・オブジェクトを定義する際に、「未定義の主キー列の使用」チェック・ボックスの選択が解除された状態のままにしています。データベースによってそのビュー・オブジェクトの主キーが自動的に登録されます。指定した主キーをデータベースで登録する場合は、このチェック・ボックスを選択します。ただし、登録された主キーに重複がある場合、この検証は失敗します。

  • データ・ソースで「未定義の主キー列の使用」が選択されていますが、指定された主キー列のリストと、対応するデータ・ソース・ビュー・オブジェクトに定義された主キーが一致しません。

  • データ・ソース・ビュー・オブジェクトとツリー・ノード・ビュー・オブジェクトの両方に存在する共通属性が、両方のビュー・オブジェクトで同じデータ型の属性ではありません。

  • 指定されたデータ・ソース・ビュー・オブジェクトを修正します。

  • 登録された主キーの重複列を修正します。

  • 指定されたデータ・ソース・ビュー・オブジェクトの主キーを修正します。

  • データ型の不一致を修正します。

列水平化表名

ツリー構造の管理: パフォーマンス・オプションの指定

ツリー構造に対して有効な列水平化表を指定する必要があります。これには、標準の行水平化表FND_TREE_NODE_CFまたは別の表を指定できます。

  • 指定された表がデータベースに存在しません。

  • 指定された表に、FND_TREE_NODE_CF表と同じ列が含まれていません。

列水平化表の定義を修正します。

日付制限

ツリー構造の管理: データ・ソースの指定

ツリー構造に対して「次に基づき、ツリー・ノードの値リストを制限」オプションに対する「日付範囲」チェック・ボックスを選択した場合、その各データ・ソース・ビュー・オブジェクトに有効開始日および有効終了日の属性が必要です。チェック・ボックスが選択されていない場合、この検証は実行されません。

チェック・ボックスが選択されている場合でも、そのデータ・ソース・ビュー・オブジェクトの1つ以上に有効開始日および有効終了日の属性がありません。

このツリー構造に対して日付制限が必要な場合は、すべてのデータ・ソースに対して有効開始日と有効終了日の属性を指定します。そうでない場合は、チェック・ボックスの選択を解除します。

ツリー・ノード表名

ツリー構造の管理: 定義の指定

ツリー構造に対して有効なツリー・ノード表を指定する必要があります。これには、標準の行水平化表FND_TREE_NODEまたは別の表を指定できます。

  • 「ツリー・ノード表」フィールドに表が指定されていません。

  • 指定された表がデータベースに存在しません。

  • 指定された表に、FND_TREE_NODE表と同じ列が含まれていません。

ツリー・ノード表の定義を修正します。