セグメント値継承の例

「セグメント値属性を継承」プロセスにより、勘定体系の保守が簡略化されます。

使用可能ステータス、有効日、転記可能ステータスまたは勘定科目タイプといった値セットの値の特性が更新される場合、以前に作成された、これらの値を参照していた勘定科目組合せはすべて、これらの変更によって自動的に更新されません。「セグメント値属性を継承」プロセスを使用すると、その既存の勘定科目組合せを更新する制御プロセスを実行できます。このプロセスでは、変更された勘定科目値を含むその勘定科目組合せに対して、現在の属性設定が保守および修正されます。

現在の設定を保持し、勘定科目属性の変更による影響を受けないようにすることが必要な勘定科目組合せについては、勘定科目組合せの属性を保持するオプションをアクティブ化します。「属性の維持」オプションは、「勘定科目組合せの管理」ページにあります。オプションをアクティブ化すると、「セグメント値属性を継承」プロセスの実行時に、その勘定科目組合せの属性の更新が回避されます。

シナリオ

たとえば、非アクティブな共通のコスト・センター値である110を共有する3つの非アクティブな勘定科目組合せがあります。次の表に、各勘定科目組合せのリストと、勘定科目組合せが使用可能かどうか、および「属性の維持」オプションの設定方法を示します。

会社-コスト・センター-勘定科目

勘定科目組合せが使用可能

属性の維持

01-110-5210

いいえ

無効

04-110-4310

いいえ

有効

03-110-6810

いいえ

無効

コスト・センター110が使用可能で、セグメント値継承プロセスが実行されます。次の表は、勘定科目組合せのステータスがどのように変わるかを示しています。

会社-コスト・センター-勘定科目

勘定科目組合せが使用可能

属性の維持

01-110-5210

はい

無効

04-110-4310

いいえ

有効

03-110-6810

はい

無効

ノート: セグメント値を使用不可にし、アプリケーションからサインアウトして再度サインインすると、勘定科目組合せページで勘定科目組合せが引き続き使用可能に表示された場合も、そのセグメントを使用するすべての勘定科目組合せは機能しなくなっています。「セグメント値属性を継承」プロセスを使用して、影響を受ける勘定科目組合せを使用可能にするオプションを正しく設定してください。