日次平均残高を使用した延滞手数料の計算方法

繰越残高請求を使用する場合は、「日次平均残高」手数料計算方式を使用して延滞手数料を計算します。

日次平均残高を使用した延滞手数料の計算に影響する設定

日次平均残高を使用した延滞手数料の計算に影響する設定は次のとおりです。

  • 「請求および収益」Receivablesシステム・オプション: 「システム・オプションの作成」ページの「請求および収益」タブにある「延滞手数料」セクションで、延滞手数料に対して次のシステム・オプションを設定します。

    • 「延滞手数料の評価」オプション: 企業で期限超過トランザクションの延滞手数料を評価することを示すには、「延滞手数料の評価」オプションを設定します。最初にこのオプションをレビューしてから、システム・オプションまたは顧客プロファイルでユーザーが定義した延滞手数料ポリシーの様々な側面をレビューします。

    • 「平均日次残高計算基準」フィールド: 直近に生成された繰越残高請求の後に請求された借方品目を、残高計算の一部として含めるかまたは除外する計算基準を選択します。

      • 請求後借方品目を含む: 日次平均残高算式に、前の繰越残高請求締日後に作成された借方品目が含まれます。

      • 請求後借方品目を除く: 日次平均残高に、最後の繰越残高請求書にすでに含まれていた借方品目のみが含まれます。

    • 「平均日次残高計算期間」フィールド: Receivablesで平均日次残高の計算に使用する期間を選択します。

      • 支払期日から実行日まで: Receivablesでは、繰越残高請求書の支払期日と「繰越残高請求書の作成」プログラムの発行日の間にある各日にちについて、該当する借方および貸方の合計を計算します。日次平均残高を計算するために、Receivablesでは合計を日数で割ります。

      • 実行日から実行日まで: Receivablesでは、「繰越残高請求書の作成」プログラムの最後の発行日と現在の発行日の間にある各日にちについて、該当する借方および貸方の合計を計算します。日次平均残高を計算するために、Receivablesでは合計を日数で割ります。

  • 顧客プロファイル区分: 「売掛/未収金顧客プロファイル区分の作成」ページの「与信限度額および延滞手数料」タブで、あるいは該当する顧客または顧客サイト・プロファイルで、延滞手数料に対して次のオプションを設定します。

    • 「延滞手数料の使用可能」オプション: このプロファイルに割り当てられている顧客に対して延滞手数料の評価を有効にするには、「延滞手数料の使用可能」オプションを設定します。

    • 「延滞手数料計算方法」フィールド: 計算方法として「日次平均残高」を選択します。

    • 「支払遅延許容日数」フィールド: トランザクションの支払期日後に延滞手数料を計算するまでの支払遅延許容日数を入力します。

      ノート: 支払遅延許容日数を経過すると、当初支払期日を使用して期限超過日数が計算されます。

延滞手数料: 日次平均残高を使用した延滞手数料の計算方法

日次平均残高手数料計算方式は、繰越残高請求書の期限超過請求書での日次平均残高に基づいて延滞手数料を計算します。算式は次のとおりです。

(Daily Balance/Number of Days in Billing Cycle) * (Interest Rate/100)

この表では、日次平均残高計算の例を示します。この例では、請求期間は5日あり、学生はクラスに登録した2日後に一部支払をしています。

日付

活動

学生の残高

6月1日

活動なし

$0

6月2日

クラスに登録

$1,000

6月3日

活動なし

$1,000

6月4日

$250支払

$750

6月5日

活動なし

$750

この例の場合:

  • この顧客の期首残高は$0で、1日目、3日目および5日目に勘定科目活動はありません。

  • 6月2日に学生がクラスに登録すると、単一料金$1,000が発生します。

  • 6月4日に学生は、その登録料に対して$250の一部支払をします。

  • 最後の列は日次残高を示します。日次平均残高は$700です。

利率が10%の場合、この請求期間の合計延滞手数料は$70です。これは次のように計算されます。

($0 + $1,000 + $1,000 + $750 + $750 = $3,500) / 5 days = $700
$700 * 10% interest rate = $70 total late charge