外部税金パートナ計算用のOracle Fusion Tax構成

トランザクション税金計算を実行するために外部税金パートナと統合するには、Oracle Fusion Taxの最小構成が必要です。

外部税金パートナ計算用の税金構成

Oracle ERP Cloudで外部税金パートナの計算アプリケーションを使用している場合は、個々の税金パートナからのコンテンツおよび構成文書の配信に加えて、次の構成ステップを実行する必要があります。

  1. 国レベルより低いレベルでトランザクション税金を課す国の場合は、選択した外部税金パートナから必要なマスター地理データを取得します。

  2. トランザクション税金計算およびコンプライアンスの責任がある国については、Oracle Fusion Trading Community Architectureの地理階層に地理データをアップロードします。

    ノート: トランザクション税金計算用に選択した特定の税金パートナが、TCA地理階層にアップロードするために必要なマスター地理データを、TCAアップロード・テンプレートの仕様に従って用意する必要があります。個々の税金パートナの管轄区域ベースの税率は、マスター地理データの有効かつ完全な収集に依存しています。TCA地理階層にアップロードされたマスター地理データによって、トランザクション請求先事業所、トランザクション出荷先事業所、顧客サイト事業所およびサプライヤ・サイト事業所などの事業所エンティティの住所検証が実行されます。
    注意: TCA地理階層では1つのソースのマスター地理データのみをサポートできるため、地理データが正確かつ完全であることを確認してください。つまり、特定の税金パートナから地理データがアップロードされると、別のソースまたは税金パートナの地理データはロードできません。税金パートナのアプリケーションを使用する場合は、データが破損する可能性があるため、マスター地理データを別途作成しないでください。
  3. サードパーティの税計算アプリケーションを提供する税金パートナが、必要なマスター地理データに加えて、該当する国に対してインポートできる、関連する税制-税率フロー・コンテンツを提供する必要があります。税制-税率フロー・コンテンツには、税金明細の必須属性の参照整合性を維持するために次の基本エンティティが必要です。

    • 税制: 税金を計算するために税金パートナのサービスを使用する国ごとに、税制をアップロードします。

    • 税金: 国の税制内で課される可能性があるすべての税金をアップロードします。特定の税制に対して複数の税金を設定できます。

    • 税金ステータス: 税ごとに少なくとも1つの税金ステータスをアップロードします。各税金には、少なくとも1つのデフォルトの税金ステータスが必要です。

    • 税管轄区域: 税ごとに少なくとも1つの税管轄区域をアップロードします。適格な税金パートナは、Oracle Fusion Taxにロードするための税管轄区域および税率コンテンツ・ファイルを提供します。

    • 税率: デフォルトの税金ステータスに対して少なくとも1つの税率コードをアップロードします。各税金ステータスには、デフォルトの税率コードが必要です。適格な税金パートナは、管轄区域および非管轄区域ベースのデフォルト税率の両方をアップロード用に提供します。

  4. 「税制の管理」ページで、「構成オプション」タブに移動して、該当するビジネス・ユニットをパートナ税金計算統合の関連する国の税制に登録します。

  5. シミュレーションとトランザクションの両方の目的で、関連する国の税制のすべての税金を使用可能にします。

  6. 次のWebサービスを使用して、Oracle ERP Cloudに税金パートナを登録します。

    パートナ税金プロファイル・サービス(操作名: registerTaxContentPartner)

    税金コンテンツ・パートナの登録Webサービス操作では、税金コンテンツおよび計算サービスをサポートするために第三者税金パートナの税金プロファイルが作成されます。次のURLを使用して、Webサービスにアクセスできます。

    https://<host>.<domain>:<port>/finTaxConfigParty/PartnerTaxProfileService?wsdl

    税金コンテンツ・パートナの登録時に、次の表を参照してください。

    パラメータ名

    説明

    パラメータ

    必須

    タイプ

    Party Name

    第三者税金パートナ名。

    In

    はい

    java.lang.String

    Provider Type Code

    第三者税金パートナによって提供される税金コンテンツの主な用途。有効な値は、「コンテンツ」「サービス」または「両方」です。

    In

    はい

    java.lang.String

    Return

    返されたステータス。

    Out

    java.lang.Boolean

    ノート: または、「税制の管理」ページの「サービス・サブスクリプション」タブを使用して、Oracle ERP Cloudに税金パートナを登録することもできます。「サービス・サブスクリプション」タブで、「作成」をクリックします。コードおよびサービス・プロバイダの名前を入力します。「タイプ」フィールドのリストから「両方」を選択します。「保存してクローズ」をクリックします
  7. 「構成所有者税金オプションの管理」ページで、「処理」メニューから「スプレッドシートでの税金パートナ統合の管理」を選択します。

  8. 「税金パートナ統合の管理」ADFdiスプレッドシートが開きます。税金パートナ名、接続ユーザー名、接続パスワードおよびエンド・ポイントURLを入力します。

    注意: 税金パートナがOracle ERP Cloudへの登録を担当します。税金パートナの登録が完了していない場合、「税金パートナ統合の管理」ADFdiスプレッドシートで税金パートナ名を選択できません。
  9. 自分のワークブック・メニューで、「アップロード」をクリックして設定をロードします。

    ノート: 「税金パートナ統合の管理」ADFdiスプレッドシートが開かない場合は、Oracle ERP Cloudの「ナビゲータ」メニューの「ツール」セクションにある「デスクトップ統合インストーラのダウンロード」の選択肢から、最新のADFdiプラグインをダウンロードします。
  10. 「構成所有者税金オプションの管理」ページで、「作成」をクリックします。

  11. 「構成所有者税金オプションの作成」ページで、「構成所有者」「アプリケーション名」「イベント区分」および「開始日」フィールドに値を入力します。

  12. 制度決定セットとして「税金プロバイダによる税金の計算」を選択します。「税金パートナ使用可能」リンクがアクティブになります。

    ノート: 選択した個々の税金パートナから、税金パートナ計算でサポートされているアプリケーションおよびイベント区分のリストを取得する必要があります。また、Oracle ERP Cloudと既存の税金計算アプリケーションが統合されている税金パートナは、現在サポートされているアプリケーションおよびイベント区分に必要な構成文書を提供する必要があります。
  13. 「税金パートナ使用可能」リンクをクリックします。「税金パートナ構成」ウィンドウが開きます。税金計算用に現在登録されている税金パートナが表示されます。

    ノート: このウィンドウには、税金計算用にすでに登録されている税金パートナのみが表示されます。
  14. 登録済税金パートナに対して「使用可能」チェック・ボックスを選択し、「OK」をクリックします。

    注意: 税金パートナがOracle ERP Cloudへの自身の登録を担当します。税金パートナの登録が完了していない場合、個々の税金パートナは使用できません。
  15. 「保存して閉じる」をクリックします。