営業の複数通貨の設定
営業担当がアプリケーションで複数通貨を選択できるようにするには、いくつかのステップを完了する必要があります。
複数通貨を有効にするステップの概要を次に示します。
ステップ |
説明 |
詳細の参照先 |
---|---|---|
デフォルトの通貨プロファイル・オプションを設定します。 |
デフォルトの企業通貨とレート・タイプを指定する2つのプロファイル・オプションを設定します。 |
このトピックの「デフォルトの通貨プロファイル・オプションの設定」の項を参照してください。 |
デフォルトの通貨プロファイル・オプションの設定を確認します。 |
デフォルトの通貨プロファイル・オプションの設定を確認します。 この通貨は、トランザクション・ページで営業担当が使用するデフォルトです。 デフォルト通貨は、営業担当の予測でも使用されます。 |
このトピックの「デフォルトの通貨プロファイル・オプション設定の確認」を参照してください。 |
通貨が使用可能になっていることを確認し、精度を検証します。 |
使用する予定のすべての通貨が使用可能であることを確認し、精度を検証します。 |
このトピックの「通貨が使用可能であることの確認および精度の検証」の項を参照してください。 |
商談の複数通貨プロファイル・オプションを設定します。 |
デフォルトでは、商談とその製品明細に対して1つの通貨が設定されます。 このデフォルト通貨は、営業担当の優先通貨です。 商談に対して複数通貨を使用可能にする場合は、複数通貨プロファイル・オプションを設定します。 |
この章の「商談製品明細の複数通貨の有効化」のトピックを参照してください。 |
営業担当がリードおよび商談を編集するときに通貨を選択できるようにします。 |
商談およびリードの編集ページでは、「通貨」値リストはデフォルトで読取り専用になっています。 複数通貨を使用可能にしている場合、「通貨」フィールドを編集可能にすることで、ユーザーがヘッダー・レベルで別の通貨を選択できます。 |
この章の営業担当が商談とリードで異なる通貨を選択できるようにする方法のトピックを参照してください。 |
通貨の日次レートを入力します。 |
日次レートのロードには、スプレッドシートまたはWebサービスを使用できます。 |
このトピックの「デスクトップ統合インストーラのダウンロード」の項を参照してください。 |
日次通貨換算レートおよび換算レート・タイプを定義および保守します。 |
換算レートは2つの通貨間の比率であり、ある通貨がいくらで別の通貨と交換されるかを示します。 換算レートは、外国為替レートとも呼ばれます。 換算レート・タイプを使用して、同じ期間の通貨間で異なる換算レートを定義および保守します。 |
このトピックの「日次通貨換算レートの定義の概要」の項を参照してください。 この章の「「日次レート」スプレッドシートを使用した日次レートの入力」のトピックも参照してください。 |
クロス・レート・ルールおよび上書きを設定します。 |
多くの通貨間でクロス・レートの組合せを使用する場合は、次のことを行う必要があります。
|
この章の「換算レート・タイプの作成に関するガイドライン」のトピックを参照してください。 |
複数通貨を使用可能にした後、営業担当はトランザクション・ページおよびビジネス・インテリジェンスの優先通貨を設定できます。 詳細は、一般ユーザー通貨の設定に関する関連トピックを参照してください。
デフォルトの通貨プロファイル・オプションの設定
設定の最初のステップでは、「企業通貨デフォルト」および「換算レート・タイプ・デフォルト」プロファイル・オプションを設定して、デフォルトの企業通貨およびレート・タイプを指定します。
プロファイル・オプションの設定方法は次のとおりです。
-
「設定と保守」作業領域で、次の場所に移動します。
-
オファリング: 営業
-
機能領域: 会社プロファイル
-
タスク: 通貨プロファイル・オプションの管理
-
-
「通貨プロファイル・オプションの管理」ページで、「ZCA_COMMON_CORPORATE_CURRENCY」をクリックし、デフォルトの企業通貨に設定します。 このプロファイル・オプションの表示名は、「企業通貨デフォルト」です。 アプリケーション全体で使用される構成済の企業通貨が格納されます。
-
変更内容を保存します。
-
「ZCA_COMMON_RATE_TYPE」をクリックし、デフォルトの通貨レート・タイプに設定します。 このプロファイル・オプションの表示名は、「為替レート・タイプ・デフォルト」です。 デフォルトの通貨換算レート・タイプが格納されます。
デフォルトの通貨プロファイル・オプション設定の確認
アプリケーションのユーザーのデフォルト通貨を指定するプロファイル・オプションの設定も確認する必要があります。 プロファイル・オプション「デフォルト通貨」(FND_CURRENCY)は、トランザクション・ページのデフォルト通貨を指定するだけでなく、営業担当の予測でも使用されます。 デフォルトでは、このプロファイル・オプションはUSドルに設定されます。 このプロファイル・オプションは、サイト・レベル(その環境のすべてのユーザーに影響を与える)、製品レベルまたはユーザー・レベルで設定できます。
デフォルトの通貨設定を確認する方法を次に示します。
-
「設定と保守」作業領域で、次の場所に移動します。
-
オファリング: 営業
-
機能領域: 営業基盤
-
タスク: 管理者プロファイル値の管理
ノート: このプロファイル・オプションが見つからない場合は、ページの右側にある「タスク」ウィジェットで使用可能な検索を使用して、メインの「営業」オファリング・ページから検索します。
-
-
「アプリケーション・コア管理者プロファイル値の管理」ページで、プロファイル・オプション名「デフォルト通貨」またはコード「FND_CURRENCY」を検索して選択します。
-
プロファイル・オプション値が自分の環境のデフォルト通貨にサイト・レベルで設定されていることを確認します。
特定のユーザーのプロファイル・オプションを設定するには、表に新しい行を作成し、必要に応じて値を入力します。
通貨が使用可能であることの確認および精度の検証
デフォルトでは、すべての通貨が使用可能になっています。 ただし、使用する予定のすべての通貨が使用可能になっていることと、その精度レベルが正しく設定されていることを再確認することをお薦めします。 精度は小数点以下の桁数です。 たとえば、USDを精度2に設定すると、1ドルはUIで$1.00と表示されます。
確認方法は次のとおりです。
-
「設定と保守」作業領域で、次の場所に移動します。
-
オファリング: 営業
-
機能領域: 会社プロファイル
-
タスク: 通貨の管理
-
-
検索基準を入力せずにすべての通貨を検索するには、「通貨の管理」ページで「検索」をクリックします。
-
使用する予定の通貨ごとに「使用可能」オプションが設定されていることを確認します。
-
使用する予定の通貨ごとに、「精度」が一貫して設定されていることを確認します。
ノート: 通貨精度を設定する場合は、使用する予定のすべての通貨に対して正しく設定してください。 このベスト・プラクティスにより、使用しているすべての通貨について、小数点以下の桁数がUIに一貫して表示されるようになります。 -
変更した場合は、作業内容を保存します。
日次通貨換算レートの定義の概要
日次通貨換算レートの定義にはいくつかのオプションがあり、2つの通貨間の日次通貨換算レートを保守できます。 外貨、日付および換算レート・タイプの特定の組合せに対する日次換算レートを入力することもできます。 通貨レートをロードする方法は次のとおりです。
-
「日次レートの作成」スプレッドシートを使用して、手動でロードします。
-
Webサービスを使用して自動的にロードします。
詳細は、関連トピックおよびこの章の後半のトピックを参照してください。