取引コンプライアンスの設定の概要

オーダー管理を取引管理ソリューションとともに使用して、グローバルなインポート取引ルール、エクスポート・グローバル貿易ルールおよび国やリージョンに必要なその他の貿易規制に準拠する取引トランザクションを作成および管理します。

政府や企業によっては、様々な国、人、企業、金融機関などとの取引にルールや規制が課されています。取引コンプライアンスを使用して、これらのルールを満たします。

取引コンプライアンスは、これらの国またはリージョンの使用する承認済の法律およびガイドラインのみに従って、国またはリージョン間の取引が行われるようにするためのルール構造です。
各国、リージョン、会社などの固有の要件に従って、州や都道府県、リージョン、国をまたがる政府とのボーダーを越える各トランザクションの法律、規制、および企業の要件を管理します。

たとえば、米国に存在する会社と中国に存在する別の会社間で発生するトランザクションごとに、米国のルールと中国のルールを適用する貿易管理を設定します。
弾薬、コンピュータ機器、ライセンス、ライセンス例外、ドキュメント、登録など、さまざまな品目に貿易管理を適用します。
取引コンプライアンス・ポリシーの管理、取引コンプライアンス・スクリーニングを消去するまでのトランザクションの保持などを行います。
オーダー管理での販売オーダーの発行時に、制限されたパーティおよび認可された国の各販売オーダーをスクリーニングします。
発行時に販売オーダーをスクリーニングせず、出荷前にスクリーンを実行します。
長い履行サイクル中に、各販売オーダーを様々なポイントでスクリーニングします。

次に、オーダー管理で取引管理ソリューションを使用する方法を示すフローの例を示します。

このサプライ・チェーンは、複数のソースから米国のファクトリに原材料をインポートし、一部完成した組立品をヨーロッパのファクトリに送り、最終組立品をアフリカの複数の国の流通センターに送ります。

インポートおよびエクスポート・ポイントごとに、トランザクションごとに異なる取引コンプライアンス・ルールのセットが必要になる場合があります。たとえば、取引コンプライアンス・ポリシーに従ってコンプライアンスを管理できます。

ユーザーは、オーダー管理作業領域でコンプライアンスを管理できます。