Oracle SCM Cloud Analyticsのセキュリティの概要
Oracle Fusion Cloud SCMアナリティクスを表示、作成および編集するためのセキュリティには、次の3つのレベルがあります:
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分析およびダッシュボードが格納されているフォルダへのアクセス
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分析またはダッシュボードから返すデータへのアクセス
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ビジネス・インテリジェンス機能へのアクセス
このトピックでは、分析およびダッシュボードを作成および編集するためにセキュリティ管理者からどのようなセキュリティ・ロールまたはアクセスをリクエストする必要があるかを理解できるように、分析およびダッシュボードを保護する方法の概要を示します。
サブジェクト領域へのアクセス
サブジェクト領域は、職務ロールを使用して機能的に保護されます。 サブジェクト領域へのアクセス権を付与する職務ロールの名前には、Transaction Analysis Duty (トランザクション分析職務)という語が含まれています(たとえば、Product Transaction Analysis Duty (製品トランザクション分析職務))。 これらの職務ロールは、OBIアプリケーションに属します。
BIカタログでの分析およびダッシュボードへのアクセス
標準の分析とダッシュボードにアクセスするには、Business Intelligenceカタログ(BIカタログ)にアクセスします。 BIカタログのフォルダは、サブジェクト領域へのアクセスを保護する職務ロールと同じ職務ロールを使用して機能的に保護されます。 したがって、「ワークフォース・トランザクション分析職務」を継承するユーザーは、ビジネス・インテリジェンス・カタログの「ワークフォース管理」フォルダと「ワークフォース管理」サブジェクト領域の両方にアクセスできます。 分析およびダッシュボードは、格納されているフォルダに基づいて保護されます。 アプリケーション・ロール、カタログ・グループまたはユーザーに対して、フォルダおよびレポートに対する権限を設定できます。
レポート・データ
Oracle Transactional Business Intelligenceレポートで返されるデータは、Oracle Fusion Cloud SCMページで返されるデータと同様の方法で保護されます。 データ・アクセスは、セキュリティ・プロファイルにリンクされたロールによって付与されます。 サブジェクト領域およびBusiness Intelligenceカタログ(BIカタログ)フォルダへのアクセス権を付与する各トランザクション分析職務ロールは、1つ以上のレポート・データ職務ロールを継承します。 これらの職務ロールは、データへのアクセス権を付与します。 レポート・データ職務ロールは、SCMアプリケーションに属します。
ビジネス・インテリジェンス・ロール
Business Intelligenceロールは、Oracle Business Intelligence Publisher (Oracle BI Publisher)とOracle Transactional Business Intelligenceの両方に適用されます。 これらによって、レポートの実行権限や作成権限などのビジネス・インテリジェンス機能へのアクセス権が付与されます。 ユーザーには、レポート、サブジェクト領域、Business Intelligenceカタログ・フォルダおよびOracle Fusion Cloud SCM Cloudへのアクセス権を付与するロールに加えて、これらのロールの1つ以上が必要です。