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外注加工の需要側と供給側の変更を管理する方法

外注加工における需要側変更とは、サプライヤ工程を含む作業オーダーへの変更、または、関連する購買文書や出荷文書に影響を与えるサプライヤ工程に先立つ原価計上ポイント工程でのトランザクション・レポートの結果として行われる作業オーダーへの変更を言います。

需要側変更イベントと、それらに対応する処理を下の表に示します。これらの対応処理は、これらの変更を扱うために、自動的に開始されるかユーザーによって実行されます。

イベント

処理

作業オーダー数量の変更

作業オーダー数量の変更は、差分数量に関する購買依頼を作成または更新するようOracle Supply Chain Orchestrationに自動的に要求することによって、Oracle Fusion Cloud Purchasingに伝達されます。

作業オーダー数量の増加:

「購買依頼トリガー」工場パラメータは、作業オーダーの数量増加をサプライヤ工程にどのように伝達するかを決定します。

  • 「購買依頼トリガー」工場パラメータが「作業オーダー・リリース」に設定されている場合は、その作業オーダーのすべてのサプライヤ工程の差分作業オーダー数量に対して購買依頼が作成されます。

  • 「購買依頼トリガー」工場パラメータが「前工程完了」に設定されていて、作業オーダーの最初の原価計上ポイント工程がサプライヤ工程である場合は、差分作業オーダー数量の最初のサプライヤ工程に対してのみ購買依頼が作成されます。

上記のケースで依頼を作成できなかった場合は、依頼を作成できなかったレコードを表示して、サプライ・チェーン・オーケストレーションから再送信することができます。

作業オーダー数量の減少:

「購買依頼トリガー」工場パラメータは、作業オーダーの数量減少をサプライヤ工程にどのように伝達するかを決定します。

  • 「購買依頼トリガー」工場パラメータが「作業オーダー・リリース」に設定されている場合は、その作業オーダーのすべてのサプライヤ工程に属する購買依頼または購買オーダーが更新されて、減少した作業オーダー数量が反映されます。

  • 「購買依頼トリガー」工場パラメータが「前工程完了」に設定されていて、作業オーダーの最初の原価計上ポイント工程がサプライヤ工程である場合は、その工程に属する購買依頼または購買オーダーが更新されて、減少した作業オーダー数量が反映されます。

上記のケースにおいて変更が伝達されなかった場合は、サプライヤ工程例外が記録されます。

作業オーダー・ステータスの変更

作業オーダー・リリース:

作業オーダーが初めて「リリース済」ステータスに更新された場合、あるいは作業オーダーが「リリース済」ステータスで直接作成された場合は、「購買依頼トリガー」工場パラメータの設定に基づいて自動的に購買依頼が作成されます。 これは、サプライ・チェーン・オーケストレーションに自動的に要求することによって行われます。

  • 「購買依頼トリガー」工場パラメータが「作業オーダー・リリース」に設定されている場合は、その作業オーダーのすべてのサプライヤ工程の作業オーダー数量に対して購買依頼が作成されます。

  • 「購買依頼トリガー」工場パラメータが「前工程完了」に設定されていて、作業オーダーの最初の原価計上ポイント工程がサプライヤ工程である場合は、最初のサプライヤ工程の作業オーダー数量に対してのみ購買依頼が作成されます。 「取消済」または「クローズ済」ステータスの作業オーダーが、その後に「リリース済」ステータスに更新されると、購買依頼は、該当する「未実行」の数量に対してのみ自動的にトリガーされます。

上記のすべてケースで依頼を作成できなかった場合は、依頼を作成できなかったレコードを表示して、供給オーダー・オーケストレーションから再送信することができます。

作業オーダーのリリース解除:

作業オーダーを「リリース済」ステータスまたは「保留中」ステータス(リリース日が入力されている場合)から「未リリース」ステータスへ、もしくは「クローズ済」ステータスまたは「取消済」ステータスから「未リリース」ステータスへ更新できるのは、購買依頼または購買オーダーが作業オーダーにない場合、あるいは任意のサプライヤ工程に関する待ち状態の購買依頼作成要求が作業オーダーにない場合に限られます。

作業オーダーの取消:

作業オーダーが、上流側需要取消などの理由によって「取消済」ステータスに更新された場合は、作業オーダーのいずれかのサプライヤ工程に関して開いた状態の購買依頼または購買オーダーが存在するとき、もしくは待ち状態の購買依頼作成要求が存在するときに警告メッセージが表示されます。

ステータス変更を進めることをユーザーが決定した場合は、購買依頼または購買オーダー、もしくは作業オーダーのサプライヤ工程に対して作成されたオープン出荷を取り消すために、サプライ・チェーン・オーケストレーションに自動的に要求が送られます。

変更を伝達できなかった場合は、サプライヤ工程例外が記録されます。

作業オーダー・クローズ:

作業オーダーが、上流側需要取消や需要減少などの理由によって「クローズ済」ステータスに更新された場合は、作業オーダーのいずれかのサプライヤ工程に関して開いた状態の購買依頼または購買オーダーが存在するとき、もしくは待ち状態の購買依頼作成要求が存在するときに、警告メッセージが表示されます。

ステータス変更を進めることをユーザーが決定した場合は、購買依頼または購買オーダー、もしくは作業オーダーのサプライヤ工程に対して作成されたオープン出荷を取り消すために、サプライ・チェーン・オーケストレーションに自動的に要求が送られます。

変更を伝達できなかった場合は、サプライヤ工程例外が記録されます。

作業オーダーのサプライヤ工程日付変更

サプライヤ工程の完了日が上流側需要の変化によって繰上げまたは繰下げとなった場合、購買要求が開始されていても要求数量をまだ完全に受け取っていないときは(つまり、受取数量が購買オーダーで要求した数量未満のときは)、関連する購買文書の変更を伝達するために、サプライ・チェーン・オーケストレーションに自動的に要求が送られます。

変更を伝達できなかった場合は、サプライヤ工程例外が記録されます。

要求搬送日計算ロジック:

サプライヤ工程の要求搬送日は、以下のロジックを使い、対応する購買文書を作成または更新している間に計算されます。

  • サプライヤ工程が作業オーダーの最初の工程または中間工程である場合、要求搬送日は、次工程開始日から、外注加工品目の後処理購買リード・タイム(日数)を引くことによって決定されます。

  • サプライヤ工程が作業オーダーの最終工程である場合、要求搬送日は、サプライヤ工程の完了日から、外注加工品目の後処理購買リード・タイム(日数)を引くことによって決定されます。

  • 上記のシナリオにおいて、計算希望入手日が現在の日付以前である場合は、現在の日付が希望入手日として渡されます。

過剰完了

最初の原価計上ポイント工程での数量が過剰完了のときは、以下が適用されます。

「購買依頼トリガー」工場パラメータが「作業オーダー・リリース」に設定されている場合は、過剰完了数量に相当する金額分だけ、作業オーダーのすべてのサプライヤ工程に対して購買依頼を作成するために、自動的にサプライ・チェーン・オーケストレーションへ要求が送られます。

「購買依頼トリガー」工場パラメータが「前工程完了」に設定されている場合は、過剰完了数量に相当する金額分だけ、最初のサプライヤ工程だけに対して購買依頼を作成するために、自動的にサプライ・チェーン・オーケストレーションへ要求が送られます。

上記のケースで依頼を作成できなかった場合は、依頼を作成できなかったレコードを表示して、サプライ・チェーン・オーケストレーションから再送信することができます。

先行原価計上ポイント工程での廃棄

サプライヤ工程前の原価計上工程における数量を廃棄する場合は、以下が適用されます。

「購買依頼トリガー」工場パラメータが「作業オーダー・リリース」に設定されている場合は、過剰完了数量に相当する金額分だけ、サプライヤ工程および後続するすべてのサプライヤ工程の既存購買オーダーの数量を減らすために、自動的にサプライ・チェーン・オーケストレーションへ要求が送られます。

変更を伝達できなかった場合は、サプライヤ工程例外が記録されます。

先行原価計上ポイント工程での廃棄の戻し処理

サプライヤ工程前の原価計上工程で、廃棄数量を準備完了に戻し処理する場合は、以下が適用されます。

「購買依頼トリガー」工場パラメータが「作業オーダー・リリース」に設定されている場合は、準備完了に戻し処理する廃棄数量に相当する金額分だけ、サプライヤ工程と後続するすべてのサプライヤ工程に対する購買依頼を作成するために、自動的にサプライ・チェーン・オーケストレーションへ要求が送られます。

上記のケースで依頼を作成できなかった場合は、依頼を作成できなかったレコードを表示して、サプライ・チェーン・オーケストレーションから再送信することができます。

先行原価計上ポイント工程での完了の戻し処理

サプライヤ工程直前の原価計上工程で、完了数量を準備完了に戻し処理する場合は、以下が適用されます。

「購買依頼トリガー」工場パラメータが「前工程完了」に設定されている場合は、準備完了に戻し処理する完了数量に相当する金額分だけ、サプライヤ工程に関する既存購買オーダーの数量を減らすために、自動的にサプライ・チェーン・オーケストレーションへ要求が送られます。 供給品の作成がまだ始まっていない後続サプライヤ工程は影響を受けません。

変更を伝達できなかった場合は、サプライヤ工程例外が記録されます。

外注加工における供給側変更とは、Oracle Fusion Purchasingでの外注加工購買オーダーの変更を言います。 これらは、サプライヤとの間でやり取りされる外注加工製品の品質と数量に関係する供給の問題も含みます。

供給側変更イベントと、それらに対応する処理を下の表に示します。これらの対応処理は、これらの変更を扱うために自動的に開始されるか、ユーザーによって実行されます。

イベント

処理

購買依頼の作成失敗

購買依頼の作成中に問題が発生すると、SCOからOracle Manufacturingに通知が送信され、新しい生産例外が自動的に作成され、購買依頼作成の問題解決に必要な内容が示されます。

生産監督者は例外の詳細をレビューし、「供給オーケストレーション」作業領域にアクセスできるサプライ・チェーン・アプリケーション管理者と連携して、「サプライ・チェーン・オーケストレーション」ページの詳細をさらにレビューします。 失敗の理由に基づいてユーザーは問題を修正し、失敗した供給要求または例外としてマークされた供給オーダー明細を再送信して再処理できます。 または、供給要求または供給オーダー明細を取り消すことができます。この場合、「サプライヤ工程詳細のレビュー」ページから購買依頼の作成を再び開始する必要があります。

購買オーダー数量の変更

要求数量を供給する能力がサプライヤにないために外注加工購買オーダーの数量を減らす場合は、サプライ・チェーン・オーケストレーションが変更イベントをリスニングして、その詳細をManufacturingへ送ります。 サプライヤ工程例外は自動的に記録されます。

生産監督者はサプライヤ工程例外をレビューして「サプライヤ工程のレビュー」ページへナビゲートし、「購買依頼の作成」アクションをクリックして必要数量、推奨サプライヤ、サプライヤ・サイトを指定することにより、不足数量分の購買依頼の作成をトリガーします。

購買オーダー・ステータスの変更

要求数量を供給する能力がサプライヤにないために外注加工購買オーダーを取り消す場合は、サプライ・チェーン・オーケストレーションが変更イベントをリスニングして、その詳細をManufacturingへ送ります。 サプライヤ工程例外は自動的に記録されます。

生産監督者はサプライヤ工程例外をレビューして「サプライヤ工程のレビュー」ページへナビゲートし、「購買依頼の作成」アクションをクリックして必要数量、推奨サプライヤ、サプライヤ・サイトを指定することにより、不足数量分の購買依頼の作成をトリガーします。

購買オーダーの要求搬送日変更

要求日までに製品を供給する能力がサプライヤにないために外注加工購買オーダーの希望入手日を延期する場合は、サプライ・チェーン・オーケストレーションが変更イベントをリスニングして、その詳細をManufacturingへ送ります。 サプライヤ工程例外は自動的に記録されます。

生産監督者はサプライヤ工程例外をレビューし、完了日を延期するためにサプライヤ工程の予定を組み直すなどの適切な処置を講じるか、既存の購買オーダーを取り消して、別のサプライヤで新しい購買依頼と購買オーダーを作成します。

超過受入

受入数量が外注加工購買オーダーの要求数量または出荷数量より多い場合、生産オペレータは、「サプライヤ工程詳細のレビュー」ページの「超過受入の訂正」処理を使用して、超過受入数量を訂正できます。 サプライヤ工程の「サプライヤ工程詳細のレビュー」ページの「受入詳細」リージョンで目的の受入を選択し、「超過受入の訂正」ボタンをクリックして、訂正する数量を入力する必要があります。

次のいずれかを実行すると、サプライヤ工程の超過受入数量が同等の量だけ自動的に減らされます。

  • サプライヤ工程の直前の原価計上工程で完了をレポートする

  • サプライヤ工程で出荷を確認する(該当する場合)

サプライヤ返品

品質不良などの理由により数量をサプライヤに返品する必要がある場合、生産監督者は、「サプライヤ工程詳細のレビュー」ページの「サプライヤ返品」処理を使用して、その数量をサプライヤに返品することができます。 サプライヤ工程の「サプライヤ工程詳細のレビュー」ページの「受入詳細」リージョンで目的の受入を選択し、「サプライヤ返品」ボタンをクリックして、返品する数量を入力する必要があります。

受入返品

品質不良などの理由により数量を受入に返品する必要がある場合、生産監督者は、「サプライヤ工程詳細のレビュー」ページの「受入返品」処理を使用して、その数量をサプライヤに返品することができます。 サプライヤ工程の「サプライヤ工程詳細のレビュー」ページの「受入詳細」リージョンで目的の受入を選択し、「受入返品」ボタンをクリックして、返品する数量を入力する必要があります。

受入および返品訂正

データの誤記入などの理由により受入数量または返品数量を訂正する必要がある場合、生産監督者は、「サプライヤ工程詳細のレビュー」ページの「訂正」処理を使用して、その数量をサプライヤに返品することができます。 サプライヤ工程の「サプライヤ工程詳細のレビュー」ページの「受入詳細」リージョンで目的の受入を選択し、「訂正」ボタンをクリックして、訂正する数量を入力する必要があります。

ノート: 製造への搬送後に数量を訂正または返品するには、「サプライヤ工程詳細のレビュー」ページを使用する必要があります。 訂正または返品トランザクションを実行するには、その数量が「準備完了」作業手配ステータスである必要があります。 ファイルベース・データ・インポート・プロセスまたはWebサービスを使用して、製造への搬送後に数量を訂正または返品する場合は、作業オーダー工程で必須の数量が「準備完了」ステータスに存在することを確認する必要があります。