Receivingでの外注加工
外注加工では、1つの作業オーダーに含まれる1つ以上の製造工程が、外部のプロバイダに委託されます。 相手先商標製造会社(OEM)は、製造工程を選択的に自社で行い、その他の製造工程を1つ以上のサービス・プロバイダに委託します。
外注加工を採用すると、次の効果により工程の効率が向上します。
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サプライ・チェーンの機能に対する可視化
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手動介入の低減
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需要および供給サイドの変化に対する管理の強化
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外注加工コストに対するインサイトの向上
外注加工のフローは、Oracle Fusion Cloud Manufacturingソリューションの中で完結します。 出荷明細は、ManufacturingからOracle Shippingへ送られて処理されます。 明細の内容はShippingで梱包され、サプライヤへ送られます。 これを受けて、サプライヤは商品に対してサービスを実施し、商品をOEMへ返します。 OEMは商品をOracle Receivingで受け入れ、処理された品目をManufacturingに返送します。 外注加工に関するビジネス・プロセス・フローの詳細は、『Oracle Fusion Cloud SCM: Manufacturingの使用』ガイドを参照してください。 Shippingでの外注加工の詳細は、『Oracle Fusion Cloud SCM: 出荷の使用』ガイドを参照してください。
次の図は、受入と出荷に関連する外注加工フローの概要を示しています。

コールアウトの説明:
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ManufacturingからShippingへ、外注加工の出荷明細が送られます。
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出荷明細がShippingにインポートされ、外注加工のサプライヤまたは製造パートナ向けに梱包と出荷が行われます。
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サプライヤまたは製造パートナは商品を受け取り、契約内容に沿った外注加工サービスを行います。
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サプライヤまたは製造パートナが商品に対するサービスを完了すると、商品は最初の製造業者に返されます。
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外注加工された商品は、サプライヤまたは製造パートナからReceivingで返され、最初の製造業者へ搬送されて作業オーダーが完了します。
プロセス全体を通して、サプライヤまたは製造パートナへ送られ、返ってくる商品の所有権は、最初の製造業者が保持しています。 作業オーダーおよび購買オーダーの情報は、外注加工のフローにすべて従います。
外注加工後、サプライヤまたは製造業者から受け入れられた在庫品目を製造に搬送し、作業オーダーを完了する必要があります。 出荷明細上の搬送先タイプは作業オーダーであるため、製造への棚入を実行するとき、保管場所や保管棚の情報を入力する必要はありません。 棚入トランザクションが処理されると、既存のイベントにより、品目を消し込む準備が整ったことが製造に通知されます。 商品はReceivingで保管されなくなるため、Manufacturingで訂正または返品を開始する必要があります。
「受入の棚入」ページを使用して「棚入明細」ページにナビゲートし、外注加工品目を受け入れて製造に搬送します。
連続サプライヤ工程の場合、Receivingでは、購買オーダーに対する事前出荷通知を使用して、商品の搬送および受入が自動化されます。 商品は、最終サプライヤ工程後に商品を元の製造業者に出荷する最後のサプライヤに到達するまで、サプライヤ間を直接移動します。 この自動化により、購買オーダーおよび作業オーダーが完了します。 受入伝票レポートを構成して、作業オーダーおよび最終組立情報を含めることができます。
Receivingでの外注加工に関連付けられるジョブ・ロールは、倉庫マネージャと受入エージェントです。 Receivingで外注加工を使用すると、商品の受入および製造への搬送後、サプライヤ工程での完了数量を記録できます。
外注加工に対し、Oracle Fusion Cloud Global Trade Managementとの統合が可能です。 ただし、外注加工では、Oracle Fusion Cloud Transportation Managementとの統合はできません。