最終品目代替および代替の概要

最終品目代替と交替により、過剰在庫と古くなった在庫を最小限に抑えながら、顧客満足度を向上させることができます。

最終品目代替と交替、および補充プランへの適用について簡単に説明します:

最終品目代替は、補充計画の需要履行時に、ある品目を別の品目に置換します。代替品目の供給が使用され、需要品目に対して補充オーダーは作成されません。
交替では、補充プランの需要履行中に、品目を新しいバージョンまたはより高度なバージョンに置き換えます。交替品目の供給が使用され、需要品目に対して補充オーダーは作成されません。

製品情報管理作業領域の「品目関係性の管理」ページで、品目間の代替関係または交替関係を指定します。品目間の関係のタイプは、代替関係の場合は代替、交替関係の場合は交替済です。関係は、一方的または双方です。 2つの品目間の代替または交替関係を他の品目に拡張することによって、代替または交替チェーンを作成できます。代替チェーンは、マスター組織下にある組織またはすべての子組織に固有にできます。代替または交替チェーンには、ソース品目、代替品目および交替品目が割り当てられているすべての組織が含まれます。サプライ・チェーン計画品目代替(ScpItemSubstituteImportTemplate.xlsm)という名前のファイルベース・データ・インポート(FBDI)テンプレートを使用して、代替および交替関係をインポートすることもできます。

最終品目代替および交替を実装すると、次の利点が得られます:

過剰在庫と陳腐化在庫を最小限に抑えることで、在庫コストを最適化できます。
代替または交替チェーンを設計し、ランクを割り当てることで、代替品目または代替品目の超過が品目に対してオーダーが発行される前に確実に使用されるようにできます。
超過がない場合は、その品目の補充オーダーが発行されます。
- 品目のソース・ルールが購買元の場合、オーダーは製品情報管理作業領域の品目の「供給の作成」フィールドおよび「次の後に供給を作成」フィールドの日付での選択に従って配置されます。または、インポートされた値で、サプライ・チェーン・プランニング品目(ScpItemImportTemplate.xlsm)というインポート・テンプレート内の同等の列がチェックされます。
- ソース・ルールが移動元の場合、補充オーダーは常に配置されます。
顧客満足度を向上できます。
たとえば、小売業界で需要が高い期間に、品目Bを品目Aの代替として構成できます。特定の日の品目Aの供給が3ユニットで、需要が4ユニットの場合、品目Bの1ユニットが品目Aの需要を履行するために使用されます。
双方向関係を持つ品目の分析階層を構成できます。分析階層は、カタログとカテゴリ(価格)、関連品目で構成される製品ディメンション階層です。これらのカテゴリを表およびグラフで使用すると、代替チェーンまたは交替チェーンの総計(プライム)レベルで補充プランニングの結果を表示できます。
分析階層機能は、特にサービス部品業界で役立ちます。

最終品目代替および代替の実装時に考慮するその他の事項

最終品目代替および交替を実装する場合、次のことを考慮する必要があります:

増分プランニングおよび最終品目代替および交替に対して使用可能な補充プランで、正味供給および需要の変更がある品目が代替または交替チェーンの一部である場合は、チェーン全体が再計画されます。
最終品目代替および交替に対して補充計画を有効にし、品目とロケーションの組合せに対するポリシー・パラメータ、ポリシー値、供給および需要、または属性の変更をシミュレートすると、代替または交替チェーン全体が再計画されます。
複数階層の補充プランニングに対して使用可能なプランで、最終品目代替および交替の機能を使用できます。
搬送元事業所での代替品目または交替品目の供給は、搬送先事業所での需要品目の要件を満たすために使用できます。代替品目または交替品目を搬送元事業所から搬送先事業所に移動するための計画オーダーが作成されます。搬送先事業所では、需要品目に対して代替供給が作成され、代替品目または交替品目に対して代替需要が作成されます。
配送先ロケーションのアイテム関係が尊重されます。搬送先事業所の品目関係性がソース事業所の品目関係性と同じでない場合、代替または交替は実行されません。
供給および需要表の最終品目代替および交替の供給および需要を表す2つのオーダー・タイプは次のとおりです:
- 代替供給
- 代替需要
表の確定日、確定数量および確定ステータス列は、これらのオーダー・タイプでは編集できません。
供給および需要表の次の列で、最終品目代替および交替に関する情報を表示できます:
- 要求品目
- リクエスト品目摘要
- 供給品目
- 供給品目摘要
代替または交替チェーンの場合、Oracle Replenishment Planningでは、チェーン内の関係が代替関係のみであるか、交替関係のみであるかぎり、暗黙的関係が構築されます。補充プランニングでは、代替関係と交替関係の両方を含むチェーンの暗黙的関係は構築されません。
品目A、BおよびCを持つ代替チェーンについて考えてみます。BはAの代替で、CはBの代替です。次の図は、この代替チェーンを示しています:
この代替チェーンの場合、補充計画では、CとAの間に暗黙的な代替関係が作成されます。
品目D、EおよびFがEより優先される交替チェーンについて考えてみます。次の図は、この交替チェーンを示しています:
この交替チェーンでは、補充プランニングによって、FとDの間の暗黙的な交替関係が構築されます。
品目G、HおよびIを含むチェーンについて考えてみます。HはGの代替品ですが、HはHより優先されます。次の図は、このチェーンを示しています:
このチェーンの場合、補充計画では、IとGの間の暗黙的な関係は構築されません。ただし、補充計画では、HとGの間の置換関係とIとHの間の交替関係が作成されます。
代替または交替チェーンに属する品目は、補充プランのセグメント・グループの異なるセグメントに属することができます。
品目改訂の終了日が計画開始日より前である場合、品目改訂は補充計画によって無視されます。影響を受ける代替または交替チェーンは補充プランでは考慮されず、品目は個別に計画されます。