手持ロットでの保留日と失効日のサポートの概要
補充プランでは、手持ロットは保留日以降とみなされます。 また、ロットは失効日の順に考慮され、失効数量は使用不可とフラグ付けされます。
たとえば、手持ロットに48ユニット、保留日として2023年1月12日、失効日として2023年1月14日があるとします。 手持ロットを使用できるのは、2023年1月12日以降のみです。 2023年1月14日に40ユニットが使用された場合、その日付の有効期限が切れたロット数量は8ユニットになります。
保留日と失効日のサポートの利点
補充プランで保留日と失効日の組込みサポートを使用すると、次の利点が得られます:
- 手持ロットの保留日を認識し、保留日以降の供給としてのみ考慮することで、在庫使用を合理化できます。
したがって、ダウンストリーム処理や顧客への出荷を考慮する前に、新しく取引された在庫が検査プロセスまたは物理的に満期になる必要がある業界(消費者パッケージ商品や医療など)の要件に対応できます。
- 期限までに失効したロットまたは失効したロットの使用により需要が満たされず、顧客満足度も向上します。
- 手持ロットは失効日の順に考慮されます。 未使用の手持ロットが可視であるため、手持ロットの使用が改善されます。
保留日と失効日のサポートに関する追加ポイント
保留日と失効日のサポートについては、次の点に注意してください:
- 収集プロセスまたはSupply Chain Planning Supply On Handというファイルベース・データ・インポート(FBDI)テンプレートを使用して、ロットの保留日と失効日を収集できます。
- 供給および需要表のロット、保留日および失効日列には、手持ロットとその保留および失効日に関する情報が表示されます。
これらの列は、手持タイプのオーダーに対して移入されます。
- 供給および需要表の失効済ロット・オーダー・タイプを使用すると、失効済ロットを識別できます。 このようなオーダーの提示納期列は、ロットの失効日を示します。
- 失効済ロット数量は、ゼロより大きい値のみが格納された失効済ロット数量メジャーを使用してレビューできます。
失効済ロット数量メジャーは、需要合計および予定使用可能残高メジャーの計算に使用されます。 失効済ロット数量メジャーは需要として扱われ、予定使用可能残高メジャーは失効済ロット数量メジャーの金額分減額されます。
失効済ロット数量メジャーをユーザー定義メジャー・カタログに追加していることを確認してください。
- 失効ロット数量メジャーを補充ワークベンチに追加した後、供給および需要表で失効ロット・タイプのオーダーにドリルできます。
- 保留日の手持ロット数量は、保留日の受入中メジャーに表示されます。
- プラン入力作業領域のシミュレーション・セットを使用して、保留日列の変更をシミュレートできます。
- 在庫再残高計算では、手持ロットの保留日と有効期限がサポートされています。 在庫再残高計算用のクラスタを作成するときに、手持ロットの有効期限日数許容範囲を指定できます。 指定した許容範囲内に失効日がある手持ロットは、在庫再残高計算中に供給と見なされません。
提案期日を保留日に基づいて計算した後、提示期日が超過在庫および在庫不足の計算のウィンドウ外にある場合、手持ロットは在庫再残高計算に使用されません。
在庫再残高計算プロセスは、補充計画プロセスの前に実行されます。 在庫再残高計算プロセスの後、生成された計画アウトバウンド出荷は需要合計メジャーの一部として考慮され、失効ロット数量メジャーの計算で使用されます。
- 手持ロットの保留日と有効期限は、複数階層補充計画の機能を使用する計画でサポートされています。
制約なし計画オーダー需要は、需要合計メジャーの計算に含まれます。 したがって、echelonのロット失効日が「需要合計」メジャーに基づいて決定されると、制約なし計画オーダー需要が間接的に考慮されます。
- 手持ロットの保留日と有効期限は、増分計画に使用可能な補充計画でサポートされます。