ブラジルのアウトバウンド出荷フロー
ブラジルのアウトバウンド出荷フローにより、ブラジルを所在地とする在庫組織からの出荷に対する会計文書の生成と承認のプロセス・フローが効率化されます。
Oracle Shippingは、会計文書の生成と統合されており、これによって会計文書の発行および承認プロセスの処理とモニターが行われます。 会計文書の生成は、Oracle Fusion Cloud Financialsの一部です。 このアウトバウンド出荷プロセス・フローで、ブラジルの会計文書プロセス要件に対するコンプライアンスが保証されます。
ブラジルのアウトバウンド出荷フローを、次の図に示します。

コールアウトの説明:
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出荷の作成によって、ブラジルのアウトバウンド出荷フローが開始されます。
ブラジルのアウトバウンド出荷フローにより、ブラジルを所在地とする在庫組織からの出荷に対する会計文書の生成と承認のプロセスが効率化されます。 Shippingは、会計文書の生成と統合されており、これによって会計文書の発行および承認プロセスの処理とモニターが行われます。
ブラジルのアウトバウンド出荷フローにより、販売オーダーおよび転送オーダーの出荷に対して、オーダー・ピック(PTO)キットおよびオーダー組立(ATO)モデルを処理できます。 たとえば、PTOモデルとATOモデルの両方を含むハイブリッド・モデルなど、複雑な品目構成の販売オーダーを作成できます。 Shippingでは、会計文書生成の関連情報を伝達して、ブラジルの会計文書プロセス要件に対するコンプライアンスを確保しています。
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アウトバウンド出荷がステージングされると、出荷に対して「会計文書の要求」処理が有効になります。
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続いて、「会計文書の要求」をクリックして、会計文書作成を要求できます。 (会計文書の生成と承認は、「会計文書生成」で管理される点に注意してください。)
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会計文書が承認されると、出荷に関係付けられた会計文書ステータスが「承認済」に更新され、出荷に対して「出荷確認」が有効になります。
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その後、出荷の確認と会計文書の印刷ができます。
Shippingは、会計文書の生成と統合されているために、会計文書の生成と承認によるコンプライアンスが保証されています。 「会計文書生成」によって、会計文書が財政当局に送信され、必要な承認が受け取られます。 会計文書の承認がShippingに送信され、これによりユーザーは出荷確認プロセスに進むことができます。 このプロセス・フローでは、承認済の会計文書なしでは出荷が処理できないように、必要な検証が行われます。
「出荷の管理」ページを使用して、ブラジルを所在地とする在庫組織からの出荷に対する会計文書を管理します。
ブラジルのアウトバウンド出荷フローと通常のアウトバウンド出荷フローの比較
通常のアウトバウンド出荷フローとブラジルのアウトバウンド出荷フローの間には、いくつか異なる点があります。 基本的な違いは、ブラジルの在庫組織からアウトバウンド出荷をするには会計文書が必要とされるのに対し、通常のアウトバウンド出荷では会計文書が必要ないという点です。
その他の相違点には次のようなものがあります。
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会計文書が財政当局によって承認されるまで、出荷を確認できません。
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会計文書の承認手続き中は、出荷の編集ができません。
さらに会計文書は、ブラジルからの出荷の場合に、サプライヤから顧客へ輸送される商品の数量が詳述された船荷証券として使用されます。