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原価積上の例

この例では、標準原価、リソース・レートおよび間接費レートが原価シナリオで定義された後に、「原価の積上」プロセスによって製造品目のユニット原価がどのように計算されるかを示します。

この図は、最初にRS-ABおよびRS-CDを製造して、 品目RS-ABCDが製造されることを示しています。 RS-ABは、RS-AおよびRS-Bを資材 として製造されます。 RS-CDはRS-CおよびRS-Dを資材として製造されます。

シナリオ

組織は、次の図に示すような構成の品目RS-ABCDを製造しています。 この品目を製造するには、最初にRS-ABおよびRS-CDを製造する必要があります。 RS-ABは、RS-AおよびRS-Bを資材として製造されます。 RS-CDはRS-CおよびRS-Dを資材として製造されます。 この品目を製造するには、これらの資材とは別の様々なリソースも必要です。

この品目に対して、次の作業定義を作成します。

品目

作業定義名

バージョン

開始日

RS-AB

メイン

1

9/1/2020

RS-CD

メイン

1

9/1/2020

RS-ABCD

メイン

1

9/1/2020

作業定義出力のバッチ・サイズがそれぞれ1 (これらの品目のプライマリ単位)であるとします。

標準原価、リソース・レートおよび間接費レート

ここでは、RS-ABCDのユニット原価を計算するために、まず原価シナリオを作成します。 原価シナリオの有効開始日が作業定義開始日以降であることを確認する必要があります。 したがって、有効開始日を9/1/2020に設定します。

次に、使用する資材の標準原価、品目の製造時に使用する様々なリソースのレートおよび発生する間接費を定義する必要があります。 次の表に示すように、この原価シナリオの標準原価、リソース・レートおよび間接費レートを定義します。

標準原価

品目

原価要素

原価要素タイプ

費用プール

ユニット原価

RS-A

CML資材

資材

1.00

CML間接費

間接費

CML費用プール

0.50

1.50

RS-B

OSPMatElement

資材

2.00

RS-C

0554-MatElement

資材

3.00

RS-D

P2P-Material-CE

資材

4.00

リソース・レート

リソース

原価要素

原価要素タイプ

費用プール

ユニット原価

機械オペレータ

直接労務

リソース

MFG_Resources_EP

1.00

加工エンジニア

0554-ResElement

リソース

P2P_Res_Pool

1.50

ZCST-Electrical

間接費

P2P_Exp_Pool

0.50

2.00

電気技師

直接労務

リソース

3.00

検査官

RS-Resource

リソース

4.00

溶接トーチ

直接機材

リソース

5.00

間接費レート

間接費レート・タイプ

品目カテゴリ

品目

原価要素

費用プール

配賦タイプ

レート

工場間接費

RS-ABCD

製造間接費

MFG_Resources_EP

資材原価のパーセント

1%

ノート: 定義されている間接費レートは、品目RS-ABCDの組立のみを対象としています。

分析

原価シナリオおよび対応する標準原価、リソース・レート、間接費レートを定義した後、原価シナリオに対して「原価の積上」プロセスを実行します。

原価の積上

まず、品目RS-ABおよびRS-CDの原価を特定します。 RS-ABを製造するには、機械オペレータと加工エンジニアが2人ずつ必要です。 RS-ABの品目原価計算を次に示します。

番号

工程連番

品目

品目摘要

ユニット原価

数量

拡張原価

メイン(#V1)

RS-AB

RS-AB

9.50

1

9.50

10

加工

9.50

RS-A

RS-A

1.50

1

1.50

RS-B

RS-B

2.00

1

2.00

機械オペレータ

1.00

2

2.00

加工エンジニア

2.00

2

4.00

RS-CDを製造するには、電気技師が必要であり、検査官が作業を検査する必要があります。 RS-CDの品目原価計算を次に示します。

番号

工程連番

品目

品目摘要

ユニット原価

数量

拡張原価

メイン(#V1)

RS-CD

RS-CD

14.00

1

14.00

10

電気

10.00

RS-C

RS-C

3.00

1

3.00

RS-D

RS-D

4.00

1

4.00

電気技師

3.00

1

3.00

20

検査

4.00

検査官

4.00

1

4.00

RS-ABCDはRS-ABおよびRS-CDを使用して製造します。 溶接トーチが必要であり、検査官が作業を検査する必要があります。 RS-ABCDの品目原価計算を次に示します。

番号

工程連番

品目

品目摘要

ユニット原価

数量

拡張原価

メイン(#V1)

RS-ABCD

RS-ABCD

37.60

1

37.60

10

フレーム組立

33.50

RS-AB

RS-AB

9.50

1

9.50

RS-CD

RS-CD

14.00

1

14.00

電気技師

5.00

2

10.00

20

検査

4.00

検査官

4.00

1

4.00

工場間接費

0.10

ノート: 工場間接費は、合計資材原価の1%と定義されています。合計資材原価はRS-A、RS-B、RS-CおよびRS-Dの資材原価の合計です。 標準原価で定義されたRS-Aの間接費は除外されています。

ここでは、品目RS-ABCDの資材、リソースおよび間接費の原価詳細の集計を示します。

原価要素

原価要素タイプ

費用プール

原価レベル

ユニット原価

ZCST-Electrical

間接費

下位レベル

1.00

ZCST-Electrical

間接費

このレベル

0.00

CML資材

資材

下位レベル

1.00

CML間接費

間接費

下位レベル

0.50

CML間接費

間接費

このレベル

0.00

OSPMatElement

資材

下位レベル

2.00

OSPMatElement

資材

このレベル

0.00

RS-Resource

リソース

下位レベル

4.00

RS-Resource

リソース

このレベル

4.00

P2P-Material-CE

資材

下位レベル

4.00

P2P-Material-CE

資材

このレベル

0.00

0554-MatElement

資材

下位レベル

3.00

0554-MatElement

資材

このレベル

0.00

0554-ResElement

リソース

下位レベル

3.00

0554-ResElement

リソース

このレベル

0.00

直接労務

リソース

下位レベル

5.00

直接労務

リソース

このレベル

0.00

直接機材

リソース

このレベル

10.00

製造間接費

間接費

MFG_Resources_EP

このレベル

0.10

37.60

ノート: このレベルでの組立品の製造中に発生した間接費の費用プールは保持されます。