構成済属性を使用した計算済供給および需要メジャーの分析

計算済供給および需要メジャーは、ユーザーが構成したプランニング属性を使用して分析できます。

プロジェクト、タスク、原産国、または構成済の任意のプランニング属性などの属性を使用すると、企業の予測在庫に関するインサイトを得ることができます。特定のプランニング・メジャーを有効にして、プランニング属性レベルで値を計算できます。プランニング・メジャーは、プランニング属性メジャー・コンテキストで、またはピボット表または資材プランのプロジェクトおよびタスク・レベルでプロジェクト駆動のサプライ・チェーン・プランを実行することによって、任意のタイム・バケットのメジャーの値を表示します。

次の供給および需要メジャーを使用して、プランニング属性を使用して計算できます。

見積使用可能残高
見積使用可能残高価額
見積手持
安全在庫
安全在庫価額
平均日次需要
見積使用可能残高対象日数
安全在庫対象日数

ノート: プランニング属性ディメンションによってディメンション化された見積使用可能残高、見積使用可能残高価額、見積手持、安全在庫および安全在庫価額メジャーをアーカイブしたり、プラン比較に含めることはできません。

次のメジャーを使用してプランニング属性を持つユーザー定義メジャーを作成し、属性ベースのプラン出力を分析できます。

この機能は、制約なしの供給プランと需要および供給プランに適用できます。

この機能に関する追加情報を次に示します。

供給および需要メジャーは、プロジェクト・メジャー・コンテキストのプロジェクト・グループ、プロジェクトおよびタスク属性別に計算できます。
プロジェクト・グループ、プロジェクトおよびタスク別、またはユーザー定義プランニング属性別にメジャーを計算することもできます。これは、プランニング属性メジャー・コンテキストでメジャーにデプロイされたプランニング属性ディメンションに基づいています。
プランニング属性メジャー・コンテキストを持つ既存の属性ベース・プランの場合、プランニング属性ディメンションをメジャーにデプロイした後、プランをリフレッシュして再実行し、ユーザー定義のプランニング属性別にプランを分析します。
プロジェクト・メジャー・コンテキストを持つ既存の属性ベース・プランの場合、プランをリフレッシュして再実行し、プロジェクトおよびタスク別にメジャーを分析します。
供給プランニングは、供給および需要メジャーを製品、組織、時間およびプランニング属性レベルで計算して表示します。
「供給および需要」、「例外」またはプランニング属性を持つ供給プランニング・ユーザー・インタフェースから、プランニング属性別のメジャー値を含むピボット表にドリルできます。
プランニング属性を持つ見積使用可能残高などのメジャーから、「供給および需要」ビューにドリルできます。「供給および需要」ビューには、供給および需要の詳細がプランニング属性とともに表示されます。
ピボット表、グラフまたはタイルのプランニング属性を使用して、集計レベルでメジャーの詳細をレビューおよび分析できます。ピボット表、グラフまたはタイルでプランニング属性を持つメジャーの詳細をレビューするためにフィルタを構成できます。
プロジェクト・ディメンション集計用のプロジェクト・グループやプロジェクトなど、より高い集計レベルで構成された資材プランまたはピボット表、グラフまたはタイルには、より高い集計レベルでメジャー値が表示されます。集計方法は、メジャーの「集計後計算」または「計算後集計」設定に従います。
プラン・スコープのプランニング属性ディメンションのサブセットに対して構成された資材プラン、ピボット表、グラフまたはタイルは、選択したプランニング属性のみのメジャー値を集計して表示します。資材プラン、ピボット表、グラフまたはタイルには、共通属性値とプランニング属性値の両方のメジャーの値が表示されます。
ネッティング・ルール構成でプランニング属性値間での供給の割当てが許可されている属性ベースのプランの場合、属性転送供給および属性転送需要メジャー値は、見積使用可能残高および見積手持メジャー値に含まれます。属性転送需要および属性供給転送メジャーの値は、ピボット表、グラフまたはタイルのプランニング属性レベルに表示されます。
プランニング属性メジャー・コンテキストで有効になっている既存のプランの場合、プランの再実行後、プランニング属性レベルでメジャー値を集計することによって、見積使用可能残高、見積手持、安全在庫または平均日次需要の品目組織で、資材プランなどの既存のピボット表にメジャー値が表示されます。
プランニング属性またはプロジェクト・メジャー・コンテキストを使用して、他の需要プランおよび供給プランからメジャーをロードすることもできます。

次のステップを使用して、構成済の属性を使用して計算された供給および需要メジャーを分析します。

「供給プランニング」または「需要および供給プランニング」作業領域で、制約なしの供給プランを作成します。
ディメンション・カタログをプランニング属性ディメンションのあるプランに割り当てます。
供給および需要メジャーとともにメジャー・カタログを割り当てます。
プロジェクトまたはプランニング属性のメジャー・コンテキストを選択します。
属性ベースのネッティング・ルールを選択します。
構成された属性を使用して、プランを実行し、計算された供給および需要メジャーを分析します。

ノート: プランニング属性ディメンションによって分析される一連のメジャーに対してのみ、プランニング属性メジャー・コンテキストで「粒度の変更」を使用してプランニング属性ディメンションをメジャーにデプロイします。このステップはプロジェクト・メジャー・コンテキストには必要ありません。

例

例1: この例では、見積使用可能残高メジャー値が計算され、ピボット表の集計レベルで表示される方法を説明します。

ピボット表は、供給プランの品目、組織、プロジェクトおよびタスク・レベルで構成します。プロジェクト・グループ、プロジェクトおよびタスク・レベルでピボット表を構成すると、見積使用可能残高メジャー値がプロジェクトP1、タスクT1、プロジェクトP1、タスクT2および共通レベルに表示されます。
品目、組織、プロジェクト・グループおよびプロジェクト・レベルのみを使用してピボット表を構成する場合、見積使用可能残高メジャー値はプロジェクト・レベルで集計されます。
品目および組織のみを使用してピボット表を構成する場合、見積使用可能残高メジャー値は品目および組織レベルで集計されます。

例2: この例では、見積使用可能残高メジャー値が、ピボット表の集計レベルで属性供給転送および属性需要転送の値を使用して計算および表示される方法を説明します。

属性ベースのネッティング・ルールは、1番目のネッティング順序ステップを使用して作成され、同じプロジェクトおよびタスクを持つプロジェクト需要とプロジェクト供給がネッティングされ、2番目のネッティング順序ステップでは、同じプロジェクト需要内のタスク間で超過プロジェクト供給をネッティングします。
ピボット表は、品目、組織、プロジェクトおよびタスクの各レベルで構成します。プロジェクトP1およびタスクT2からの属性需要転送とプロジェクトP1およびタスクT1の属性転送供給を考慮したピボット表に、見積使用可能残高が表示されます。プロジェクトP1およびタスクT2を持つ10ユニットの超過手持供給は、プロジェクトP1およびタスクT1を持つプロジェクト需要に割り当てられます。
品目、組織およびプロジェクトのみを使用してピボット表を構成する場合、見積使用可能残高メジャー値はプロジェクト・レベルで集計されます。

例3: この例では、属性ベースのプランのピボット表で、見積使用可能残高および見積手持メジャー値をプロジェクト・グループ、プロジェクトおよびタスク別に表示する方法について説明します。

「見積手持」、「見積使用可能残高」および「見積使用可能残高価額」メジャー値は、プロジェクト・グループ別にVC_ENGとして、プロジェクト別にVCジェット・エンジンとして、タスク別にシリンダ・アセンブリとして週次および日次のタイム・バケットで表示されます。

例4: この例では、属性ベースのプランのピボット表で、「見積使用可能残高」および「見積手持」メジャーの値が「リージョン」および「原産国」別に表示される方法を説明します。

「見積手持」、「見積使用可能残高」および「見積使用可能残高価額」メジャー値は、「リージョン」がアフリカとして、および「原産国」が南アフリカとして週次および日次タイム・バケットで表示されます。

例5: この例では、プランニング属性別の見積使用可能残高メジャーがあるピボット表から「供給および需要」ビューにドリルする方法について説明します。

「リージョン」がオセアニアで、「原産国」がオーストラリアのピボット表で、メジャー「見積使用可能残高」に50ユニットのメジャー値を選択します。「供給および需要」ビューにドリルダウンします。
ドリルしてコンテキストを考慮し、「供給および需要」ビューが、「リージョン」がオセアニアで、「原産国」がオーストラリアの品目に50ユニットの手持が表示されます。