プラン・ペギング計算の時間ウィンドウの定義

プランニング・サイクル時間は、評価する必要があるデータの量および実行する必要がある計算の複雑さに応じて変動します。プラン実行で時間のかかる側面の1つは、供給プランのペギング・データの生成です。

一部の製造および物流環境では、短期範囲外のペギング情報はビジネス意思決定の際に使用されないため、そのデータを計算する必要はない可能性があります。全体ペギングを生成するプラン範囲の大きさを構成できます。プランニング・プロセスでは、定義された時間ウィンドウに該当するか、またはそれより前のバケット化された期日を含む、すべての終了需要に対するペギングが計算されます。プランニング・プロセスでは、範囲外のペギング・データは生成されません。「ペギングを計算する日数」フィールドは、制約付きおよび制約なしの供給プランや需要および供給プランに使用できます。

たとえば、「ペギングを計算する日数」を10日に設定します。プランニング・プロセスでは、10日目に該当するか、またはそれより前のバケット化された期日を含む、すべての終了需要が計算されます。プランニング・プロセスでは、11日目以降のペギングは計算されません。このパラメータは、プラン範囲全体に対して通常どおり発生する需要および供給ネッティングではなく、ペギングの生成および表示にのみ影響を及ぼします。

時間ウィンドウに対するペギング計算を有効にするステップ

時間ウィンドウに対するペギング計算を有効にするには、次のステップを実行します。

「供給プランニング」または「需要と供給」作業領域で、供給プランまたは需要および供給プランを開きます。供給プランは、制約付きまたは制約なしの場合があります。
オープン・プランで、「処理」をクリックしてから、「プラン・オプションの編集」を選択します。
「プラン・オプションの編集」ページで、「供給」タブをクリックします。
「プラン・オプションの編集」ページの「供給」タブで、「詳細オプションの選択」ボタンをクリックします。
「供給: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスの「ペギング・パラメータ」セクションで、「ペギングを計算する日数」フィールドに値を指定して、ペギング計算の需要ウィンドウを定義します。この値は、プランニング・プロセスにより需要と供給の間のペギング関係が計算される、プラン開始日からの日数です。

ヒントおよび考慮事項

「ペギングを計算する日数」パラメータの値を選択する際に、プランニング出力への影響の範囲を考慮する必要があります。このペギング・パラメータを使用する際に考慮するいくつかの点は、次のとおりです。

既存のすべてのプランおよびこれらのプランのコピーについては、「ペギングを計算する日数」プラン・オプションを更新しないかぎり、プランニング・プロセスにより、引き続きプラン全体に対してペギングが計算されます。
制約なしの供給プランでの予約を除くすべての需要タイプに対して、ペギング・パラメータを使用できます。
ペグ数量に加えて、ペギングに依存する次のオーダー属性は、新しい需要ウィンドウ内の終了需要にペグされていないすべての需要および供給については計算されません。
- 期日別数量
- 資材使用可能日
- 計画到着日
- 計画出荷日
- 遅延日数
- 需要遅延に関与
- 過負荷に関与
- 確定にペグされた共有供給
「供給および需要」と「ガント・チャート」ビューには、基準を満たさないオーダーについてこれらの属性の値は表示されません。
「需要履行」表には、時間ウィンドウ外の需要に関する促進推奨または生産能力推奨は表示されません。

ペギング関連例外

プランニング・プロセスでは、ペギングに依存する次の例外は、新しい需要ウィンドウ内の終了需要にペグされていない需要および供給については計算されません。

予測にペグされた遅延供給
販売オーダーにペグされた遅延供給
資材不足によるリスクあり需要
リソース不足によるリスクあり需要
サプライヤ生産能力不足によるリスクあり需要
不十分なリード・タイムによるリスクあり需要

「例外」表には、基準を満たさない供給と需要についてこれらの例外は表示されません。