オートコンプリートのルールを使用してエラー・メッセージを追加する方法
「エラー・メッセージの追加」オプションを使用すると、ユーザーにエラー・メッセージを表示するルール行を挿入できます。このオプションは、ビジネス・オブジェクト検証ルールおよびフィールド検証ルールでのみ使用できます。
ビジネス・オブジェクト・デフォルトとフィールド変更のルール・タイプではエラーを表示できません。このオプションは、主に条件文内で使用できます。エラーの表示文を含む実行パス内のこの直後にはルール行を追加できないことに注意してください。これでルールの実行は終わりです。エラーが表示された後にルールの実行を続行するオプションはありません。
エラーの表示文の右側のみを変更できます。デフォルトでは、HCM Cloudログインの言語プリファレンスに従った言語でエラー・メッセージを入力できるテキスト・ボックスを表示できます。
テキスト・ボックスの横にある「xyz」アイコンをクリックして、既存の変数または算術式に変更します。この場合の算術式は、単に、エンド・ユーザーに表示される文字列値の連結です。これは、メッセージがより便利で具体的になるように、リテラル式をフィールドの値と組み合せて一致させる場合に役立ちます。算術式に変更すると、連結文字列の各コンポーネントが独自の「xyz」アイコンとともに表示され、個々のコンポーネントをリテラル・テキスト値または別の算術式に変更できます。エラー・テキストの入力または一部のコンポーネントの変更(あるいはその両方)の前に、必要な数のコンポーネントを設定して、フィールドの実際の値を表示できます(文字列型のみ)。文字列値の連続的な連結のみとなるため、カッコは無視できます。このコンテキストでは、唯一の算術演算子(+演算子)は変更できません。エラー・メッセージの一部として数値を表示する場合は、オブジェクト関数を使用して数値を文字列に変換し、それを文字列変数に格納してから、文字列変数を参照する必要があります。
エラー・メッセージに数値およびIDを表示しないことをお薦めします。エラー・メッセージに数値を表示するには、最初にグローバル関数を使用して数値を文字列に変換します。次に、変換された文字列変数をエラー・メッセージで使用します。エラー・メッセージに日付を表示するには、日付フィールドを任意の書式に変換するオートコンプリートのルールの組込み関数「カスタム書式で日付を取得」を使用します。
実際にエラーを表示する条件文とは別の、エラー状態を検出するルール・ロジックで、様々なブール変数を設定することもできます。これにより、一般的なエラー・メッセージとは対照的に、複数の条件がチェックされる場合に、エラーに応じて特定のエラー・メッセージをトリガーできます。これは、複数のパターンを同時にチェックできるパターン・マッチングのシナリオで役立ちます。
注意点は、エラー・メッセージに中カッコと二重引用符を使用できないことです。その他のタイプの大カッコはペアで使用する必要があります。つまり、[や(などのすべての開きカッコを閉じる必要があり、その逆も同様です。
Oracleでサポートされているすべての言語で、オートコンプリートのルールを使用して追加されたエラー・メッセージを翻訳できます。ただし、メッセージを実装および保守する場合は1つの言語のみを使用する必要があります。そうしないと翻訳が上書きされます。メッセージがすでに翻訳されているときにルールを別の言語で編集して保存すると、メッセージは上書きされ、翻訳は失われます。