ジャーニに対してOracle Searchを有効にする方法
検索エンジンOracle Searchを使用すれば、大量のデータを迅速に検索し、関連性の高い結果を返すことができます。個人番号、個人名またはジャーニ名で検索できます。
Oracle Searchを有効にするには、次のステップに従います:
プロファイル・オプションの設定
プロファイル・オプション・コード | プロファイル表示名 | プロファイル・オプションの説明 | アプリケーション | モジュール | 必須プロファイル・レベル | 必須プロファイル値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ORA_FND_SEARCH_EXT_ENABLED | 検索拡張機能ワークフローの有効化/無効化 | このプロファイルを使用して、検索拡張機能が有効になっているかどうかを確認します。 | Oracle Middleware Extensions for Applications | Oracle Middleware Extensions for Applications | サイト | はい |
HRC_ELASTIC_SEARCH_ENABLED | HRC: Elasticsearchの有効化 | HCMオブジェクト検索に対してElasticsearchベースの検索エンジンを有効にします。 | HCM共通アーキテクチャ | 検索フレームワーク | サイト | Y |
PER_SEARCH_LOGIN_EVENT_PUB | PER: 検索のためのユーザー・ログイン・イベント公開 | HCMオブジェクト検索目的のためのユーザー・ログイン・イベントの公開方法。 | グローバル人事管理 | セキュリティ | サイト | ATOM |
ORA_PER_CHK_ORACLE_SEARCH_INDEX_ENABLED | ジャーニに対するOracle Search索引使用可能 | ジャーニに対してOracle Search索引を使用可能にします。これは、初期取込みまたは増分取込みを実行する前に設定する必要があります。これを有効にしないと、エラスティック取込みは行われません。 | グローバル人事管理 | 割付チェックリスト | サイト | Y |
必要に応じて、この表に示されているプロファイル・オプションのうち、環境に該当するものをレビューおよび構成する必要があります。
プロファイル・オプション・コード | プロファイル表示名 | アプリケーション | モジュール | 必須プロファイル・レベル | 必須プロファイル値 |
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ORA_FND_SEARCH_INITIAL_INGEST_THREAD_COUNT | 初期取込みプロセスで使用するスレッド数 | Oracle Middleware Extensions for Applications | Oracle Middleware Extensions for Applications | サイト | 環境に該当するもの。 |
ORA_FND_SEARCH_FETCH_COUNT | 初期取込みプロセスでフェッチする行数 | Oracle Middleware Extensions for Applications | Oracle Middleware Extensions for Applications | サイト | 環境に該当するもの。 |
索引定義を作成して初期取込みを実行するプロセスの実行
ESSジョブを実行して索引定義を作成し、OSCSへの初期取込みプロセスを2回(fa-hcm-workerjourneyおよびfa-hcm-workerjourneytaskパラメータに対してそれぞれ1回)実行する必要があります。
アプリケーションのホームページで、「ツール」タブの「スケジュール済プロセス」アプリケーションを使用して、次の表に指定されているプロセスを実行します:
ジョブ名 |
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索引定義を作成してOSCSへの初期取込みを実行するESSジョブ |
OSCSはOracle Search Cloud Serviceを表します。
パラメータ名 | パラメータ値 |
---|---|
再取込みする索引名 | fa-hcm-workerjourney |
再取込みする索引名 | fa-hcm-workerjourneytask |
ロギング・プロファイル・オプションの確認
最小限のロギング機能を有効にしてACLプロセスを実行する必要があります。「設定および保守」作業領域の「管理者プロファイル値の管理」タスクを使用して、この表に示されているプロファイル・オプションをレビューおよび構成します。
プロファイル・オプション・コード | プロファイル表示名 | アプリケーション | モジュール | 必須プロファイル・レベル | 必須プロファイル値 |
---|---|---|---|---|---|
AFLOG_ENABLED | FND: ログ有効化 | Oracle Middleware Extensions for Applications | アプリケーション・ロギング | ACLプロセスを実行するユーザーに対してサイトまたはユーザー・レベル | はい |
AFLOG_LEVEL | Oracle Middleware Extensions for Applications | アプリケーション・ロギング | ACLプロセスを実行するユーザーに対してサイトまたはユーザー・レベル | 重大 | |
AFLOG_MODULE | Oracle Middleware Extensions for Applications | アプリケーション・ロギング | ACLプロセスを実行するユーザーに対してサイトまたはユーザー・レベル | % |
ACL索引を作成するプロセスの実行
ACL索引が存在しない場合にのみ、索引定義を作成してOSCSへの初期取込みを実行するESSジョブを実行する必要があります。
アプリケーションのホームページで、「ツール」タブの「スケジュール済プロセス」アプリケーションを使用して、次の表に指定されているプロセスを実行します:
ジョブ名 |
---|
索引定義を作成してOSCSへの初期取込みを実行するESSジョブ |
パラメータ名 | パラメータ値 |
---|---|
再取込みする索引名 | fa-hcm-acl |
「ユーザーのACLの計算」プロセスの実行
アプリケーションのホームページで、「ツール」タブの「スケジュール済プロセス」アプリケーションを使用して、次の表に指定されているプロセスを実行します:
このプロセスは1回のみ実行する必要があります。
ジョブ名 | パラメータ名 | パラメータ値 |
---|---|---|
ユーザーのACLの計算 | 対象ユーザー | すべてのユーザー |
次に、これらの表で指定されたプロセスをスケジュールします。
プロセスをスケジュールする必要があるのは、まだスケジュールされていない場合のみです。
ジョブ名 | 周期 |
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イベント別ユーザーのACLの計算 | 15 - 60分ごと |
ジョブ名 | パラメータ名 | パラメータ値 | 周期 |
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ユーザーのACLの計算 | 対象ユーザー | ログイン・ユーザー | 30 - 120分ごと |
ジャーニの検索プロファイル・オプションの設定
「設定および保守」作業領域の「管理者プロファイル値の管理」タスクを使用して、この表に示されているプロファイル・オプションをレビューおよび構成します。
プロファイル・オプション・コード | プロファイル表示名 | プロファイル・オプションの説明 | アプリケーション | モジュール | 必須プロファイル・レベル | 必須プロファイル値 |
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ORA_PER_CHK_ORACLE_SEARCH_UI_ENABLED | ジャーニに対するOracle Search使用可能 | 自分のジャーニ、チーム・ジャーニおよび組織ジャーニのUIに対して、ジャーニに対するOracle Searchを使用可能にします。 このプロファイル・オプションを有効にすると、既存の「割当済ジャーニ」タブではなく、「チーム・ジャーニ」および「組織ジャーニ」タブが表示されます。 |
グローバル人事管理 | 割付チェックリスト | サイト | Y |
ORA_PER_CHK_ORACLE_SEARCH_DIRECT_INGEST_ENABLED | ジャーニにおけるOracle Searchのデータの直接的な取込み使用可能 | Oracle Searchのデータをジャーニで直接取り込めます。このプロファイル・オプションを使用すると、デフォルトのほぼリアルタイムの取込みではなく、UI操作中に直接取り込むことができます。これは、UIで発生する更新中の増分取込みにのみ影響します。この取込みはキューをバイパスして索引で直接実行されるので、エラスティック・ベースのジャーニUIに最新のデータが即座に表示されます。 | グローバル人事管理 | 割付チェックリスト | サイト | Y |
レコードの不一致のトラブルシューティング
- 本番ポッドを含むポッドでOracle Searchベースの機能を初めて設定する場合、完全な取込みプロセスを実行して必要な索引を作成する前に、ユーザーがまずこの機能をオンにする必要があります。つまり、一定の時間(何時間も)この機能を使用できなくなります。
- 大きすぎる文書が1つでもあれば、完全な取込みプロセス全体が失敗する可能性があります。
- 取込みが完了したら、HCMジャーニOracle Search診断レポートを実行する必要があります。
- データベース内のレコード数と索引内のレコード数が一致しない場合は、「組織ジャーニ」タブに表示される割当済ジャーニと、この差異を手動で比較する必要があります。欠落しているジャーニを特定したら、「個人番号」パラメータを指定して「ジャーニ・データの一括収集」プロセスを実行してデータを再び取り込む必要があります。
- ユーザーは、アップグレード後に、使用する索引ごとに個別に、完全な取込みプロセスを手動で実行する必要があります。ユーザーが本番環境を含む自分の環境をアップグレードする際には、新しいコードにより、関連する索引の変更が必要にある場合があります。このようなアップグレードがユーザーに対して完全に機能するようになるのは、完全な取込みプロセスが正常に完了した場合のみです。つまり、Oracle Searchベースの機能は、その時点まで機能しない場合があります。
- 本番からテスト(P2T)の後に、完全な取込みプロセスをユーザーが手動で実行する必要があります。