共通実装の概要
共通実装には、複数のオファリング内で共通して使用できる設定タスクの実行が関連します。アプリケーション拡張およびその他の機能領域は、これらの共通設定タスクと実装タスクで構成されています。
アプリケーション拡張
共通ビジネス・オブジェクトを構成するには、「アプリケーション拡張」機能領域を使用します。たとえば、次のタスクを実行できます。
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承認のルーティング方法や対象を決定するなどの、ワークフロー・タスクを構成します。
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アプリケーション間で共有される通貨や参照データ・セットなどのオブジェクトをレビューおよび管理します。
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フレックスフィールド、文書連番、プロファイル・オプションなど、Oracle Applications Cloudの機能や外観に影響する共通の参照オブジェクトを構成します。
その他の機能領域
その他の機能領域には、実装全体に適用される共通機能を管理する複数のタスクが含まれます。このような機能領域の例としては、法的体系、ユーザーおよびセキュリティ、エンタープライズ・プロファイルなどがあります。これらの機能領域を使用して実行できるタスクのいくつかの例を次に示します。
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セキュリティ、企業体系、地理およびビジネス・ユニットを設定します。
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ユーザー・アカウントを作成および保守し、Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)に格納されているユーザーおよびロールのリストを同期します。
実装ユーザーの作成
実装ユーザーが少なくとも1人必要です。重要な職務分掌を確保するには、複数の実装ユーザーをお薦めします。たとえば、ある実装ユーザーが通常、機能設定タスクを実行し、別の実装ユーザーがセキュリティ設定タスクを実行します。実装ユーザーを作成する場合は、事前定義されたジョブ・ロールも直接割り当てます。ジョブ・ロールは、実装ユーザーが実行するタスクによって異なります。
クラウド・サービス管理者は、実装ユーザーを作成します。
共通設定タスクにアクセスするための機能の有効化
様々な共通設定タスクにアクセスするには、「オファリング」作業領域でこれらの機能を有効にする必要があります。
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共通参照オブジェクトの保守: この機能を有効にして、参照データ・セット、言語または一般プリファレンスなどの共通機能を実装できます。この機能を有効にした後、「アプリケーション拡張」機能領域で使用可能なタスクを使用して、一元的に定義しアプリケーション全体で共有する共通参照オブジェクトを管理できます。
この機能を有効にした後で使用できるタスクのリストを次に示します。
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タクソノミ階層の管理
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参照データ・セットの管理
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セット決定要因タイプのセット割当の管理
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ユーザーの参照データ・セット・データ・アクセスの管理
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通貨の管理
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ISO言語の管理
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地域の管理
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言語の管理
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産業の管理
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自然言語の管理
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タイム・ゾーンの管理
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データ・セキュリティ・ポリシーの管理
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ユーザー一般プリファレンスの設定
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監査ポリシーの管理
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Oracle Social Networkオブジェクトの管理
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アプリケーション・コア・メッセージの管理
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アプリケーション・コア標準参照の管理
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アプリケーション・コア・プロファイル・オプションの管理
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アプリケーション・コア管理者プロファイル値の管理
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アプリケーション・コア・プロファイル・カテゴリの管理
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アプリケーション・コア値セットの管理
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アプリケーション・コア付加フレックスフィールドの管理
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アプリケーション・コア添付エンティティの管理
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アプリケーション・コア添付カテゴリの管理
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アプリケーション・コア・グローバル検索構成の管理
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アプリケーション・コア・グローバル検索提示グループの管理
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PaaSアイデンティティ・ストアへのエンタープライズ・ロールと割当の移行
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構成セット移行ターゲット・セキュリティ・ポリシーの管理
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PaaSアイデンティティ・ストアへのユーザー・アイデンティティの同期の管理
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ユーザー用読取り専用スキーマ列マスキングの管理
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ガイド付き学習の構成
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アプリケーション・ツールキット・コンポーネント保守: この機能を有効にして、「レポートおよび分析」パネル・タブおよびウォッチリストを実装できます。
アプリケーション・ツールキット・コンポーネント保守機能を有効にした後、「アプリケーション拡張」機能領域で使用可能なタスクのリストを次に示します。
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作業領域へのレポートのマップ
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ウォッチリスト・オプションの設定
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アプリケーション・ツールキット管理者プロファイル値の管理
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