元帳または勘定科目値に基づく付加フレックスフィールドを使用して仕訳情報を追加する例
この例では、仕訳中に特定の元帳または勘定科目セグメント値のコンテキストで追加の仕訳明細情報を取得する方法を示します。
シナリオ
複数の元帳を使用している例を考えます。Vision Corporation元帳の仕訳明細を入力するときに、ユーザーはソースの証憑番号を追加情報として入力する必要があります。Spruce Street Foods元帳では、ユーザーはソースの証憑番号と証憑日付の両方を入力する必要があります。残りの元帳では、この情報を追跡する必要はありません。
また、仕訳を入力する際、勘定科目組合せ内の勘定科目セグメントの値が7620(法的費用を表す)である場合、ユーザーは訴訟申請番号を入力する必要があります。セグメント値が52310(保険費用を表す)である場合、ユーザーは保険会社名および保険証券番号を入力する必要があります。
一般会計付加フレックスフィールドの構成
ソース証憑情報の付加フレックスフィールドを構成する前に、各元帳の元帳IDを確認する必要があります。「設定および保守」作業領域の「プライマリ元帳の管理」タスクを使用します。「元帳ID」列が表示されていない場合、「表示」メニューから「列」、「元帳ID」をクリックします。この例では、Vision Corporationの元帳IDは1000で、Spruce Street Foodsの元帳IDは1225です。
ソース証憑情報を取得するには、「設定および保守」作業領域の「一般会計付加フレックスフィールドの管理」タスクを使用します。仕訳明細付加フレックスフィールドのコンテキスト・セグメントを作成し、コンテキスト・セグメント値として元帳IDを使用します。「元帳ID」パラメータから自動的にデフォルト設定されるように値を設定します。
次の図は、仕訳明細フレックスフィールドの付加フレックスフィールドの編集ページの「コンテキスト・セグメント」セクションを示しています。このフレックスフィールドのコードはGL_JE_LINESです。このコンテキスト・セグメントでは、プロンプトが「Ledger Details」、デフォルト・タイプが「Parameter」、デフォルト値が「Ledger ID」、導出値が「Ledger ID」、表示タイプが「List of Values」です。

次に、Vision Corporation元帳のコンテキスト内に、ソース証憑番号用のコンテキスト依存セグメントを定義します。コンテキスト・コードを1000に設定し、そのセグメントを必須に設定します。次に、ソース証憑番号とソース証憑日のコンテキスト依存セグメントをSpruce Street Foods元帳のコンテキスト内に定義します。コンテキスト・コードを1225に設定し、両方のセグメントを必須に設定します。
次の図は、2つのコンテキスト依存セグメントがあるSpruce Street Foods元帳コンテキストのコンテキストの編集ページの一部を示しています。

同様に、勘定科目セグメント値に基づく情報を取得するには、仕訳獲得情報付加フレックスフィールド(フレックスフィールド・コードGL_CAPTURED_INFO)のコンテキスト・セグメントを、コンテキスト・セグメント値を勘定科目にして作成します。勘定科目パラメータから自動的にデフォルト設定されるように値を設定します。
次に、法的費用勘定のコンテキスト内に、訴訟申請番号のコンテキスト依存セグメントを定義します。コンテキスト・コードを7620に設定し、そのセグメントを必須に設定します。次に、保険費用勘定のコンテキスト内に、保険会社および保険証券番号のコンテキスト依存セグメントを定義します。コンテキスト・コードを52310に設定し、両方のセグメントを必須に設定します。
設定の完了後、各付加フレックスフィールドをデプロイします。
仕訳明細入力中に表示されるプロンプト
追加情報を入力するためのプロンプトは、「仕訳の作成」ページと「仕訳の作成」スプレッドシート(「スプレッドシートでの仕訳の作成」タスクを使用して開く)の両方に表示されます。プロンプトが表示された場合は、情報を入力して仕訳を保存する必要があります。
次の図は、「仕訳の作成」ページの「仕訳明細」セクションの一部を示しています。この仕訳の元帳はVision Corporationで、仕訳明細の勘定科目セグメント値は7620です。「Source Voucher Number」および「Litigation File Number」フィールドは必須です。「Ledger Details」および「Account Number」のコンテキスト・セグメント・プロンプトの値は自動的にデフォルト設定されます。

Spruce Street Foods元帳および保険費用勘定科目の仕訳明細を入力するときに、ユーザーはソース証憑番号、ソース証憑日、保険会社名および保険証券番号を入力する必要があります。勘定科目セグメント値が52310以外の仕訳明細には、ソース証憑番号および日付のみが必要です。
次の図は、「仕訳の作成」ページの「仕訳明細」セクションの一部を示しています。この仕訳の元帳はSpruce Street Foodsで、仕訳明細の勘定科目セグメント値は52310です。「Source Voucher Number」、「Source Voucher Date」、「Insurer's Name」および「Policy Number」フィールドは必須です。「Ledger Details」および「Account Number」のコンテキスト・セグメント・プロンプトの値は自動的にデフォルト設定されます。
