会計サイクルの例

この例では、企業が会計サイクルを完了して財務レポートを適切に作成するステップを示します。これらのステップは、ビジネス・プロセスや企業体系に応じて異なる場合があります。

シナリオ

InFusion Corporationは、米国(US)および英国(UK)で運営している多国籍複合企業です。InFusion Corporation:

  • Oracle General Ledgerに加え、補助元帳としてOracle PayablesおよびOracle Receivablesを使用します。

  • 事業分野には、家庭用および業務用の大気質モニタリング・システムを構築および保守するためのすべてのコンポーネントが含まれます。

  • これらのシステムの初期費用のために、自社の金融サービス組織が顧客への融資を行います。

  • 他国から原材料を仕入れるため、外貨トランザクションを登録する必要があります。

  • 3つの子会社で構成されます。

    • InFusion Financial Services

    • InFusion UK Services

    • InFusion America

  • 親会社のInFusion Corporationの元帳で、毎月、すべての子会社と会計を連結します。

次に、会計サイクルを完了して会計トランザクションを正確に登録するためにスタッフが実行するタスクを示します。

  • 会計期間をオープンします。

  • 手動仕訳(標準仕訳、統計仕訳、親会社と3つの子会社間の会社間貸借一致仕訳)を入力します。

  • 補助元帳から仕訳をインポートします。インポート・プロセスが失敗した仕訳を訂正または削除します。必要に応じて、インポート・プロセスを再実行します。

  • 定期的に発生する仕訳を定義し、共通書式があり金額または勘定科目を他の勘定科目に配賦する必要があるトランザクション、または頻繁に入力するトランザクションに対して配賦仕訳算式を定義します。

  • 定義した算式に基づいて、定型仕訳バッチおよび配賦仕訳バッチを生成します。

  • 未転記仕訳バッチの詳細をレビューします。

  • 未転記仕訳を編集し、バッチ期間および仕訳通貨も含めて情報を変更または訂正します。

  • 仕訳バッチを手動または自動で転記します。

  • 転記エラーをチェックします。転記実行レポートおよび自動転記実行レポートを使用して、転記の結果をチェックします。これらのレポートは、転記プログラムが完了すると自動的に作成されます。

  • 必要に応じて、転記済仕訳を逆仕訳します。仕訳に逆仕訳期間を割り当て、仕訳を生成して、逆仕訳バッチを転記します。

    ノート: 仕訳は、期間がオープンすると自動的に逆仕訳するように設定できます。勘定科目に対する以降の調整は、それらの逆仕訳の正味残高に基づきます。
  • 外貨建て残高を再評価して、会計期間の終了時に換算レートの変動を反映します。

  • 米国の親会社にレポートするために、英国の子会社の実績勘定残高をUSドルに換算します。すべての子会社の元帳をUSドルで連結します。

  • すべての子会社について連結を定義および実行して、元帳を連結します。

  • 財務レポートを作成して、オンライン照会を実行し、現在の勘定残高をレビューします。

  • 現在の会計期間をクローズします。

  • 次の会計期間をオープンします。