平均残高処理の概要
平均残高処理を使用すると、平均残高および日末残高の追跡、平均貸借対照表および損益計算書のレポート、標準残高と平均残高の両方を使用するレポートの作成を行うことができます。
多くの規制機関では標準の貸借対照表に加えて平均貸借対照表が必要となるため、金融機関では平均残高処理が特に重要です。多くの組織では、内部管理レポートおよび貸借対照表勘定と損益計算書勘定の両方の収益性分析に平均残高を使用しています。
平均勘定科目残高と標準勘定科目残高の違いは、残高が実際の期末金額ではなく平均金額として表されることです。平均残高は、勘定科目の実際の日次期末残高の合計をレポート期間のカレンダ日数で除算して計算されます。
平均残高を日次、四半期次および年次で保守およびレポートできます。アプリケーションでは、各トランザクションに入力した有効日を使用して平均残高が追跡されます。次を使用して、特定の有効日の平均残高に関する情報を表示できます。
-
Financial Reporting Web Studioを使用して作成された財務レポート
-
Smart View問合せ
-
「平均残高の照会および分析」ページ
-
標準平均残高レポート
次の基本的な平均残高ニーズを満たす機能が用意されています。
-
平均残高処理を、それが必要な元帳でのみ使用します。
-
すべての貸借対照表および損益計算書勘定の平均残高を自動的に保守します。
-
すべての転記に有効な営業日である有効日が設定されるようにトランザクション・カレンダを作成および保守します。
-
エントリが有効日および期間ごとに貸借一致していることを確認します。
-
転記日や会計日ではなく、トランザクションの有効日に基づいて平均残高を計算します。
-
期間、四半期または年の各日の残高に基づいて、期間平均、四半期平均および年平均を計算します。
-
損益計算書勘定で平均残高処理が有効になっていない場合に、留保利益の平均残高に対する純利益の影響を計算します。
-
有効日の平均残高および期末残高をレポートまたは照会します。