管理残高の修正

管理残高の転送を使用して処理されるトランザクションのボリュームは、仕訳が要約モードで作成されて残高が転送されるため、大幅に少なくなります。

どのトランザクションが更新されるかに関係なく、未払請求書、支払済請求書または履歴トランザクションでは、残高を転送する期間と勘定科目の組合せを柔軟に選択できます。管理勘定科目残高転送操作の場合、新しいSLA仕訳が作成されるため、監査証跡は確定ステータスの既存の仕訳には影響しません。入力がGLに転送されていないため、会計期間ステータスに関係なく、スプレッドシート・インタフェースを使用して必要に応じて管理残高を調整できます。

パーティ・マージによる管理残高の転送

パーティ・マージがトリガーされ、管理残高を古いパーティおよびサイトから新しいパーティおよびサイトに転送するとします。この例では、サプライヤ - Office Depot、サイト - NYが、サプライヤ - Office Supplies、サイト - NYとマージされるとします。サプライヤ - Office Depot、サイト - NYには、SLA管理残高表に次の管理残高レコードがあります。

LEDGER_ID

APPL_ID

PERIOD

CCID

BEGINNING_BALANCE_DR

BEGINNING_BALANCE_CR

PERIOD_BALANCE_DR

PERIOD_BALANCE_CR

PARTY

PARTY_SITE

1

200

4/20/2021

01-110-2210-0000-000

1200

2200

Office Depot

NY

1

200

4/20/2021

01-110-2240-0000-000

2030

Office Depot

NY

1

200

5/20/2021

01-000-1210-0000-000

1000

200

Office Depot

NY

1

200

5/20/2021

01-000-1220-0000-000

500

100

Office Depot

NY

サプライヤ - Office DepotはOffice Suppliesによって取得されます。サプライヤ - Office Depot、サイト - NYは、新しいサプライヤ - Office Supplies、サイト - NYにマージされます。管理残高の修正のADFdiスプレッドシートを使用して、管理残高を新規サプライヤ - Office Supplies、サイト - NYに転送できます。

管理残高の転送用に作成された仕訳は、確定ステータスで作成されますが、GLに転送されません。管理残高表は、転送時に次のように更新されます。

LEDGER_ID

APPL_ID

PERIOD

CCID

BEGINNING_BALANCE_DR

BEGINNING_BALANCE_CR

PERIOD_BALANCE_DR

PERIOD_BALANCE_CR

PARTY

PARTY_SITE

1

200

4/20/2021

01-110-2210-0000-000

1200

2200

Office Depot

NY

1

200

4/20/2021

01-110-2240-0000-000

2030

Office Depot

NY

1

200

5/20/2021

01-000-1210-0000-000

1000

200

Office Depot

NY

1

200

5/20/2021

01-000-1220-0000-000

500

100

Office Depot

NY

1

200

4/20/2021

01-110-2210-0000-000

1000

Office Depot

NY

1

200

4/20/2021

01-110-2210-0000-000

1000

Office Supplies

NY

1

200

4/20/2021

01-110-2240-0000-000

2030

Office Depot

NY

1

200

4/20/2021

01-110-2240-0000-000

2030

Office Supplies

NY

1

200

5/20/2021

01-000-1210-0000-000

1200

Office Depot

NY

1

200

5/20/2021

01-000-1210-0000-000

1200

Office Supplies

NY

1

200

5/20/2021

01-000-1220-0000-000

400

Office Depot

NY

1

200

5/20/2021

01-000-1220-0000-000

400

Office Supplies

NY

パーティおよびサイトの管理残高の修正

最初に管理勘定科目を有効にしていないが、後でパーティとサイトの管理残高を初期化することを検討している、または、管理勘定科目残高をレガシー・システムにすでに保守しており、Oracle Fusion Cloud ERPにアップグレードする際にこれらの残高を取り込むとします。管理残高は、次のようにサプライヤ - Advanced Devices、サイト - サンホセに対して初期化されるとします。

元帳

補助元帳

期間

勘定科目組合せ

計上済(借方)

計上済(貸方)

サプライヤ

サイト

Vision Operations

買掛/未払金

6/20/2021

01-120-2210-0000-000

12654

Advanced Devices

サンホセ

Vision Operations

買掛/未払金

6/20/2021

01-110-2240-0000-000

2030

Advanced Devices

サンホセ

アプリケーション実装コンサルタント(ORA_ASM_APPLICATION_IMPLEMENTATION_CONSULTANT_JOB)は、FND設定で勘定科目2210および2240を管理勘定科目として構成し、「セグメント値属性を継承」プログラムを発行します。管理残高の修正のADFdiスプレッドシートを使用して、サプライヤ - Advanced Devices、サイト - サンノゼの管理残高を初期化できます。

初期化の場合と同様に、作成される仕訳には両側ともにパーティ情報がありません。したがって、この例では次のように作成されます。

期間

勘定科目組合せ

計上済(借方)

計上済(貸方)

サプライヤ

サイト

6/20/2021

01-120-2210-0000-000

12654

Advanced Devices

サンホセ

6/20/2021

01-120-2210-0000-000

12654

6/20/2021

01-110-2240-0000-000

2030

Advanced Devices

サンホセ

6/20/2021

01-110-2240-0000-000

2030

管理残高の初期化用に作成された仕訳は、確定ステータスで作成されますが、GLに転送されません。管理残高表は、初期化時に次のように更新されます。

LEDGER_ID

APPL_ID

PERIOD

CCID

BEGINNING_BALANCE_DR

BEGINNING_BALANCE_CR

PERIOD_BALANCE_DR

PERIOD_BALANCE_CR

PARTY

PARTY_SITE

1

200

6/20/2021

01-120-2210-0000-000

12654

Advanced Devices

サンホセ

1

200

6/20/2021

01-110-2240-0000-000

2030

Advanced Devices

サンホセ