後続の期間から償却が始まる未計画減価償却の入力

シナリオ

生産レベルを上げるために、Acme社は新製品のプレス加工機、プレス加工機Bを購入しました。

当初の予想では、プレス加工機Bは5年間は生産的で、プレス加工機Aの作業が減るとされていました。しかし、生産の穴を埋めるための作業の増加により、プレス加工機Bの減価償却が見積金額で10,000 EUR増えました。

最初に、プレス加工機Bに次の値を設定します。

第2年度第4四半期に、10,000の未計画減価償却額を入力します。未計画減価償却を入力した後の期間から資産の残りの耐用期間にわたって未計画減価償却費を償却することを選択します。

1期間当たりの減価償却費は、純帳簿価額を資産の残りの耐用期間で割った額と等しくなります。

資産は、耐用期間終了時にすべて償却されます。

次の表に、四半期ごとの償却額を示します。

耐用年数	純帳簿価額(期間の開始時)	減価償却費	未計画減価償却	償却累計額
第2年度第1四半期	96,000 EUR	6,000 EUR	0 EUR	30,000 EUR
第2年度第2四半期	90,000 EUR	6,000 EUR	0 EUR	36,000 EUR
第2年度第3四半期	84,000 EUR	6,000 EUR	0 EUR	42,000 EUR
第2年度第4四半期	78,000 EUR	6,000 EUR	10,000 EUR	58,000 EUR
第3年度第1四半期	62,000 EUR	5,167 EUR	0 EUR	63,167 EUR
第3年度第2四半期	56,833 EUR	5,167 EUR	0 EUR	68,334 EUR
第3年度第3四半期	51,666 EUR	5,167 EUR	0 EUR	73,501 EUR
第3年度第4四半期	46,499 EUR	5,166 EUR	0 EUR	78,667 EUR
第4年度第1四半期	41,333 EUR	5,167 EUR	0 EUR	83,834 EUR
第4年度第2四半期	36,166 EUR	5,167 EUR	0 EUR	89,001 EUR
第4年度第3四半期	30,999 EUR	5,167 EUR	0 EUR	94,168 EUR
第4年度第4四半期	25,832 EUR	5,166 EUR	0 EUR	99,334 EUR
第5年度第1四半期	20,666 EUR	5,167 EUR	0 EUR	104,501 EUR
第5年度第2四半期	15,499 EUR	5,167 EUR	0 EUR	109,668 EUR
第5年度第3四半期	10,332 EUR	5,167 EUR	0 EUR	114,835 EUR
第5年度第4四半期	5,165 EUR	5,165 EUR	0 EUR	120,000 EUR

別のシナリオ

季節的な生産不足により、プレス加工機Bの生産が減少しました。この変化は、5,000 EURの減価償却の減少として反映されます。

分析

第4年度第4四半期に、別の未計画減価償却額の-5,000を入力し、以前の未計画減価償却の一部を戻し処理します。この資産については、第2年度第4四半期から未計画減価償却額の償却を選択しているため、Oracle Assetsでは、当期間から未計画減価償却額を償却します。

四半期ごとの減価償却の結果

次の表に、第4年度と第5年度の四半期ごとの減価償却額を示します。

耐用年数	純帳簿価額(期間の開始時)	減価償却費	未計画減価償却	償却累計額
第4年度第1四半期	41,333 EUR	5,167 EUR	0 EUR	83,834 EUR
第4年度第2四半期	36,166 EUR	5,167 EUR	0 EUR	89,001 EUR
第4年度第3四半期	30,999 EUR	5,167 EUR	0 EUR	94,168 EUR
第4年度第4四半期	25,832 EUR	6,166 EUR	<5,000> EUR	95,334 EUR
第5年度第1四半期	24,666 EUR	6,167 EUR	0 EUR	101,501 EUR
第5年度第2四半期	18,499 EUR	6,167 EUR	0 EUR	107,668 EUR
第5年度第3四半期	12,332 EUR	6,167 EUR	0 EUR	113,835 EUR
第5年度第4四半期	6,165 EUR	6,165 EUR	0 EUR	120,000 EUR