スライド制によるレート・ベースの間接費方法の使用例

この例では、管理パートナが、合弁企業の間接費を計算するためのスライド制を使用してレート・ベースの間接費方法を設定します。合弁事業契約には、間接費計算に関する次の条件が含まれます:

  • 間接費計算の基準として、合弁企業運用で消費される水道のユニットを使用します。
  • 次のスライド制を使用して間接費を計算します: 最初の100ユニットについては水道ユニット当たり$5、次の100ユニットについてはユニット当たり$4、残りのユニットについてはユニット当たり$3。
  • 間接費計算では年度期間の時間枠を基準とします。
  • その年度の間接費請求が$5000を超えないようにします。

合弁企業の間接費方法を設定する際、管理パートナは次の詳細を指定しました:

  • 間接費方法の有効日。
  • 計算済間接費金額の配分に使用する所有権定義。
  • 間接費計算の基準として水道メジャーを使用する場合は、運用メジャー・タイプとしての"水道"の識別。
  • 間接費計算に使用するための、JOAで概説されているレートのスライド制。
  • 最大間接費金額$5,000。
  • 間接費を計算するプロセスで、その年度の期首からプロセスの実行時に選択した期間までの間に記録された運用メジャーのみを使用するための期間指定。

次の表に、管理パートナが合弁企業に対して取得した運用メジャーを示します。水道と電気のメジャーが記録されていますが、JOAで概説されているように、間接費計算には水道メジャーのみが使用されます。

メジャー・タイプ メジャー日 メジャー値 単位
水道 12/14/2020 6.00 ユニット
水道 1/14/2021 240.00 ユニット
電気 1/15/2021 16.00 ユニット
水道 1/31/2021 322.00 ユニット
電気 2/14/2021 28.00 ユニット
水道 2/15/2021 267.00 ユニット
水道 2/28/2021 308.00 ユニット
電気 3/15/2021 21.00 ユニット
水道 3/15/2021 280.00 ユニット
水道 3/31/2021 374.00 ユニット
水道 4/14/2021 310.00 ユニット

1月末に、管理パートナは「年度期間」オプションを使用して間接費を計算するプロセスを実行しました。次の表に、1月に使用された562ユニットの水道に基づいて間接費を計算するために使用されるスライド制を示します。

運用メジャー レート 計算
100 $5 100 x 5 = 500
100 $4 100 x 4 = 400
362 $3

362 x 3 = 1086

1月の間接費合計 = $1986

次回、管理パートナが間接費プロセスを実行したのは3月末で、同じ「年度期間」オプションを使用しました。このプロセスにより、1月初めから3月末までに使用された合計水道量1791水道ユニットに基づいて間接費が計算されました。

運用メジャー レート 計算
100 $5 100 x 5 = 500
100 $4 100 x 4 = 400

1029

$3

1591 x 3 = 4773

間接費合計 = $5673

通常、このプロセスでは、以前に計算され、間接費合計から配分された1月の間接費金額が減算されます。ただし、このインスタンスでは、年度期間の最大間接費金額が最大間接費金額$5000を超えました。したがって、最大金額から1月の金額を減算した、$3014の金額のトランザクションが作成されました。次に、この金額は、間接費方法に関連付けられた所有権定義の所有割合に従って、パートナに配分されました。