2 Oracle DatabaseのJSON
Oracle Databaseは、トランザクション、索引付け、宣言的問合せおよびビューを含むリレーショナル・データベースの機能を使用してJSONデータをネイティブにサポートしています。
このマニュアルでは、Oracle Databaseにそのまま格納されたり、リレーショナル・データから生成されるJSONデータを扱うためのデータベース言語および機能の使用について取り上げます。特に、SQLおよびPL/SQLとJSONデータの連携方法について説明します。
リレーショナル・データから生成されたJSONデータは、データベース・ビューを介してJSON文書としてアクセスできます。
ドキュメント中心のクライアント・アプリケーションによるJSONデータを使用したJSON文書の作成、読取り、更新および削除は、このドキュメントでは説明しません。その情報は、Oracle Database API for MongoDBおよびSimple Oracle Document Access (SODA)のドキュメントに記載されています。これらのドキュメントAPIを使用すると、アプリケーションは、JSONコレクション表に格納されているJSON文書、またはJSONリレーショナル二面性ビューを含むJSONコレクション・ビューでサポートされているJSON文書を直接作成、読取り、更新および削除することができます。
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- Oracle DatabaseにおけるJSONの概要
Oracle Databaseは、トランザクション、索引付け、宣言的問合せおよびビューを含むリレーショナル・データベースの機能を使用してJSONデータをネイティブにサポートしています。JSONデータは、データを定義するスキーマを必要とせずに、データベースへの格納、索引付けおよび問合せを行うことができます。オプションで、JSONデータがJSONスキーマを順守するように要求できます。 - JSONデータ型
SQLデータ型JSON
は、ネイティブ・バイナリ形式のOSONを使用してJSONデータを表します。OSONは、Oracle DatabaseサーバーとOracle Databaseクライアントの両方で問合せと更新を高速化するためにオラクル社によって最適化された形式です。他のSQLデータからJSON
型インスタンスを作成できます(およびその逆に作成できます)。 - JSONに対するOracle Databaseのサポート
JavaScript Object Notation (JSON)に対するOracle Databaseのサポートは、リレーショナル記憶域の使用範囲とJSONデータの問合せの使用範囲のベスト・フィットを実現することにより、リレーショナル問合せとJSON問合せを互いに連携して機能させることを目指しています。Oracle SQL/JSONサポートは、SQL標準のJSONサポートと密接に連携しています。
関連項目:
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『JSONリレーショナル二面性開発者ガイド』の「JSONリレーショナル二面性ビューの概要」
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『MongoDBのためのOracle Database API』の「Oracle Database API for MongoDBの概要」
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『Oracle Database Simple Oracle Document Access (SODA)の概要』の「SODAの概要」
親トピック: JSONデータおよびOracle Database