自動UNDO管理(AUM)では、インスタンスに割り当てられた特定のUNDO表領域内のUNDOセグメントが自動的に管理されます。通常は、UNDO表領域に割り当てられているインスタンスによってのみ、その表領域の内容を変更できます。ただし、すべてのインスタンスは、読取り一貫性のために常にすべてのUNDOブロックを読み取ることができます。また、UNDO表領域が別のインスタンスによってUNDO生成またはトランザクション・リカバリに現在使用されていないかぎり、どのインスタンスでもトランザクション・リカバリ中にそのUNDO表領域を更新できます。

UNDO表領域の割当ては、ALTER SYSTEM SET UNDO_TABLESPACE文を実行して、動的に切り替えることができます。このコマンドは、すべてのインスタンスから実行できます。前述の例では、RAC01インスタンスに割り当てられ、以前に使用されたUNDO表領域unodtbs1は、RAC01の最後のアクティブなトランザクションがコミットされるまで割り当てられたままになります。ペンディング・オフライン状態の表領域は、その表領域に対するすべてのトランザクションがコミットされるまで他のインスタンスで使用できない場合があります。Oracle RACデータベースでは、自動UNDO管理(AUM)および手動UNDO管理を同時には使用できませんこのスライドで説明しているAUMモードを使用することをお薦めします。