Zero Data Loss Recovery Applianceでは、複数の保護されたデータベースから増分バックアップとREDOデータを受信します。
リカバリ・アプライアンスにバックアップされる個々のデータ・ファイルが、独自のデルタ・プールを持ちます。デルタ・プールはデルタ・ストアにあります。デルタ・ストアとは、保護されたデータベースのバックアップ・データの格納に使用するリカバリ・アプライアンスの全記憶域の合計です。すべてのデータ・ファイルとアーカイブREDOログのバックアップがデルタ・ストアに格納されます。データベース・バックアップは圧縮して記憶域の使用率を最適化してからデルタ・ストアに格納されます。リカバリ・アプライアンスは、データベース・ブロック・レベルのバックアップを継続的に検証して、データのリカバリ可能性を保証します。
リカバリ・アプライアンスは、データベースの初期完全バックアップに続いて連続する増分バックアップを受信し、1つの異なる時点における完全なデータベース・イメージである仮想完全バックアップを構築します。リカバリ・アプライアンスは、増分バックアップに索引付けし、デルタ・プールに格納します。リカバリ・アプライアンスは、バックアップを一元化されたディスク・プールに格納します。
リアルタイムREDO転送とは、保護されたデータベースのシステム・グローバル領域(SGA)からリカバリ・アプライアンスへのREDO変更の継続的な転送です。リアルタイムREDOトランスポートにより、RMANはほぼ0のリカバリ・ポイントの目標(RPO)を実現できます。一般に、障害発生時にRMANは1秒以内にリカバリできます。保護されたデータベースは、生成されるとメモリーからリカバリ・アプライアンスに直接REDOエントリを書き込みます。
リカバリ・アプライアンスは、リカバリ時間枠の目標の達成に役立つポリシーベースのバックアップ管理戦略を使用します。リカバリ・アプライアンスでは、保護された各データベースのデータ保護要件に適合する様々な保護ポリシーの使用がサポートされています。デフォルトの保護ポリシーは、プラチナ、ゴールド、シルバーおよびブロンズです。各保護ポリシーは、ディスクおよびテープのリカバリ・ウィンドウに関して異なる値を指定します。たとえば、ブロンズ・ポリシーでは、3日間のディスク・リカバリ・ウィンドウと30日間のテープ・バックアップ・リカバリ・ウィンドウがサポートされます。ゴールド・ポリシーでは、リアルタイムREDO転送保護がデータベースにも提供されますが、ブロンズ・ポリシーでは提供されません。また、複数の保護データベースを1つの保護ポリシーに関連付けることもできます。
リカバリ・アプライアンスのメタデータ・データベースは、リカバリ・アプライアンスの内部で実行されるOracle AI Databaseです。そこには構成データ(定義、保護ポリシーの定義、クライアント・データベースの定義など)が格納されます。また、メタデータ・データベースにはバックアップのメタデータやリカバリ・アプライアンス・カタログも格納されます。リカバリ・アプライアンスによって保護される各データベースは、リカバリ・アプライアンス・メタデータ・データベースにあるリカバリ・カタログを使用する必要があります。
リカバリ・アプライアンスにはOracle Secure Backup (リカバリ・アプライアンスのテープ管理コンポーネント)が事前インストールされており、それを使用してバックアップを接続されたテープ・ライブラリにアーカイブします。
Oracle Enterprise Manager Cloud Control (Cloud Control)は、統合されたバックアップ管理インタフェースをバックアップのライフサイクル全体にわたって提供します。Cloud Controlは、保護されたデーベースのバックアップ、リカバリおよびレポートに使用できます。障害時リカバリ計画の一環として、リカバリ・アプライアンスでは保護されたデータベースのバックアップを別のリカバリ・アプライアンスにレプリケートできます。
リカバリ・サービスでは、保護されたデータベース・バックアップをOCIオブジェクト・ストレージ・アーカイブ・バケットにアーカイブして、長期的なバックアップ保存を行うことができます。
レプリケーションを構成すると、アップストリーム・リカバリ・アプライアンスと呼ばれるリカバリ・アプライアンスからダウンストリーム・リカバリ・アプライアンスと呼ばれる別のリカバリ・アプライアンスにバックアップが転送されます。リカバリ・アプライアンスでは様々なレプリケーション・テクノロジをサポートしています。