デバイス・パスの永続性について
Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)用のデバイス・パスの永続性を理解します。
サーバーが起動すると、デフォルトで、デバイス・ファイル・ネーミング・スキームudev
によって、デバイス・ファイル名が動的に作成され、その所有権がrootに割り当てられます。udev
でデフォルトの設定が適用される場合は、ディスクのOracleデバイス・ファイル名および所有者が変更されるため、サーバーの再起動時にディスクがアクセス不可能になります。たとえば、ユーザーgrid
が所有する/dev/sdd
というデバイス上の投票ディスクが、サーバーの再起動後には、root
が所有する/dev/sdfというデバイスに置かれる可能性もあります。
Oracle ASMFDを使用する場合、udev
で権限およびデバイス・パスの永続性を指定する必要はありません。
Oracle ASMFDを使用しない場合は、カスタム・ルール・ファイルを作成する必要があります。Linuxベンダーは、自身のudev
構成をカスタマイズして、ルール・ファイルの読取りに異なる順序を使用しています。たとえば、一部のLinuxディストリビューションでは、udev
が起動すると、ルール・ファイルに定義されたルール(構成ディレクティブ)が順次実行されます。これらのファイルは、パス /etc/udev/rules.d/
にあります。ルール・ファイルは、字句順に読み取られます。たとえば、ルール・ファイル10-wacom.rules
ファイルのルールは、ルール・ファイル90-ib.rules
のルールより先に解析され実行されます。
udev
ルール・ファイルにデバイス情報を指定する場合は、表示されている順に、他のすべての特性より前に、OWNER、GROUPおよびMODEが指定される必要があります。たとえば、UDEV行に特性ACTIONを含めるには、OWNER、GROUPおよびMODEの後にACTIONを指定します。
複数のルール・ファイルに同じデバイスの記述があった場合、サポートされているLinuxカーネル・バージョンでは、最後に読み取られたファイルが適用されます。
親トピック: ストレージ・デバイス・パスの永続性の手動構成