クラスタ時刻同期のためのネットワーク・タイム・プロトコルの設定

時刻同期には、chronydntpdなどの、オペレーティング・システムで構成されたネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)を使用できます。

ノート:

クラスタ時刻同期化サービス(CTSS)のサポートは、Oracle Database 23aiで終了しました。

クラスタ・メンバー・ノード間の時刻を同期するには、オペレーティング・システムで構成されたネットワーク・タイム・プロトコル(ntpchronyなど)を使用します。ネットワーク時刻同期化が構成されていることを確認するには、cluvfy comp clocksync -n allnodesコマンドを使用します。

Oracle Clusterwareでは、すべてのクラスタ・ノードのタイムゾーンの環境変数を同一に設定する必要があります。インストール中、インストール・プロセスによって、Oracle Universal Installer (OUI)が実行されるノードのGridインストール所有者のタイムゾーン(TZ)環境変数設定が取得され、そのタイムゾーン値が、Oracle Clusterwareによって管理されるすべてのプロセスのデフォルトのTZ環境変数設定としてすべてのノードで使用されます。タイムゾーンのデフォルトは、データベース、Oracle ASMおよびその他の管理プロセスで使用されます。chronydntpdなどの、オペレーティング・システムで構成されたネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)を使用して、確実に時刻を同期できます。

ノート:

Oracle Grid Infrastructureのインストールを開始する前に、すべてのノードの時計が同じ時刻になっていることを確認することをお薦めします。

NTPサービスの非アクティブ化

Network Time Protocol (NTP)サービスを非アクティブ化するには、ntpdサービスとchronydサービスを停止し、初期化シーケンスで無効にする必要があります。

Oracle Linux 8とRed Hat Enterprise Linux 8で、次のステップを実行します。

  1. rootユーザーとして次のコマンドを実行し、ntpdサービスを停止します。

    # systemctl stop ntpd
    # systemctl disable ntpd
  2. /etcディレクトリにあるNTP関連の構成ファイルの名前を変更します。
  3. rootユーザーとして次のコマンドを実行し、chronydサービスを停止します。

    # systemctl stop chronyd
    # systemctl disable chronyd
  4. chronydサービス構成ファイルを削除します。