インストール後の構成でのインストール・レスポンス・ファイルの使用

インストール時に作成されるレスポンス・ファイルを使用して、インストール後の構成を実行することもできます。

-executeConfigToolsオプションを使用してインストーラを実行し、Oracle Grid InfrastructureまたはOracle Databaseのインストール後にコンフィギュレーション・アシスタントを構成します。$ORACLE_HOME/install/response/product_timestamp.rspにあるレスポンス・ファイルを使用して、構成ツールの実行に必要なパスワードを取得できます。-executeConfigToolsコマンドを実行する前に、必要なパスワードでレスポンス・ファイルを更新する必要があります。

パスワード・レスポンス・ファイルのセキュリティは、次の方法で維持することをお薦めします。

  • レスポンス・ファイルの権限を600に設定します。

  • レスポンス・ファイルの所有者をインストール所有者ユーザーにして、グループは中央インベントリ(oraInventory)グループに設定します。

例B-1 Oracle Grid Infrastructure用のレスポンス・ファイル・パスワード(gridユーザー)

bmcPassword=password
sysasmPassword=password
asmsnmpPassword=password
emadminPassword=password

BMCカードがない場合、またはIPMIを有効にしない場合は、ipmi.bmcPassword入力フィールドを空白のままにしておきます。

管理用にOracle Enterprise Managerを使用可能にしない場合は、emAdminPasswordパスワード・フィールドを空白にしておきます。

例B-2 スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureのレスポンス・ファイル・パスワード(oracleユーザー)

sysasmPassword=password
asmsnmpPassword=password
emadminPassword=password

管理用にOracle Enterprise Managerを使用可能にしない場合は、emAdminPasswordパスワード・フィールドを空白にしておきます。

例B-3 Oracle Databaseのレスポンス・ファイル・パスワード(oracleユーザー)

この例では、データベース構成アシスタントを使用するために指定するパスワードを示しています。

sysPassword=password 
systemPassword=password 
dbsnmpPassword=password 
pdbadminPassword=password 
emAdminPassword=password 
asmsnmpPassword=password 

allPassword=passwordを指定して、すべてのデータベース・ユーザーが同じパスワードを使用することもできます。

データベース構成アシスタントでは、Oracle DBCAで使用するSYS、SYSTEM、PDBADMINおよびDBSNMPパスワードが必要です。システム構成に応じて、次のパスワードを指定する必要があります。

  • データベースで記憶域にOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)が使用されている場合は、ASMSNMPPassword変数にパスワードを指定する必要があります。Oracle ASMを使用しない場合は、このパスワード変数には値を指定しません。