データベース・スキーマは、スキーマ・オブジェクトと呼ばれるデータ構造の論理コンテナです。各Oracle Databaseユーザー・アカウントは、ユーザーと同じ名前を持つ単一のスキーマを所有します。
ノート: データベースには、スキーマに含まれていない他のタイプのオブジェクトも格納されます。これらのオブジェクトには、データベース・ユーザー・アカウント、ロール、コンテキストおよびディクショナリ・オブジェクトが含まれています。
表や索引など、物理領域が割り当てられているスキーマ・オブジェクトは、データ・ファイルに格納されます。論理レベルでは、データベースによってデータファイルが表領域とともに割り当てられます。スキーマと表領域には関連はなく、表領域は異なるスキーマのオブジェクトを含むことができ、スキーマの各オブジェクトは異なる表領域に含めることができます。
スキーマには、次のメイン・タイプのオブジェクトが含まれます:
- 表は、データを行に格納します。表は、リレーショナル・データベースで最も重要なスキーマ・オブジェクトです。
- 索引には、表または表クラスタの索引付きの各行のエントリが含まれ、行への直接の高速アクセスを提供します。
- パーティションとは、大規模な表や索引の断片のことです。各パーティションには独自の名前があり、独自の記憶特性を持つ場合があります。
- ビューは、1つ以上の表または他のビュー内のデータをカスタマイズして表示したものです。ビューは、ストアド・クエリーとみなすことができます。実際にはビューにデータは含まれていません。
- シーケンスは、複数のユーザーが共有して整数を生成できます。通常、順序を使用して主キーの値を生成します。
- ディメンションは、列セットのペア間の親子関係を定義します。列セットのすべての列は、同じ表から存在する必要があります。 ただし、1つの列集合(レベル)の列は、別の集合の列とは異なる表から得ることができます。 ディメンションを使用して、顧客、製品、時間などのデータを分類できます。
- シノニムは、他のスキーマ・オブジェクトの別名です。シノニムは単なる別名であるため、データ・ディクショナリ内の定義以外に記憶域は必要ありません。
- PL/SQLは、SQLに対するOracleの手続き型の拡張機能です。PL/SQLサブプログラムは、一連のパラメータを使用して起動できる名前付きPL/SQLブロックです。PL/SQLパッケージとは、論理的に関連するPL/SQLタイプ、変数およびサブプログラムをグループ化するものです。