Zipコピーを使用したOracle Databaseのプロビジョニング

Oracle Grid Infrastructure 19cリリース更新(19.11)以降、Oracle FPPでは、ゴールド・イメージを宛先ホストに転送せずにインストールできます。

この機能はzipcopyと呼ばれ、Oracle Databaseホームをプロビジョニングするために使用できます。この機能を使用して、新しいOracle Grid Infrastructureホームをプロビジョニングせずに、宛先ホストに存在するOracle Grid Infrastructureホームをプロビジョニングすることもできます。

ZipCopy機能には、Oracle FPPサーバーとターゲット(Oracle FPPクライアントおよびrhpclientのないターゲットを含む)間の共有記憶域の要件があります。イメージをOracle FPPサーバーにインポートする場合は、Oracle Homeソフトウェアのzipファイルの場所を入力として指定する必要があります。また、このイメージをプロビジョニングするすべてのターゲットでこのzipファイルにアクセスできるマウント・パスを指定する必要があります。ZipCopy機能を使用してプロビジョニングする場合、Oracle FPPサーバーは、Oracle FPPサーバーからターゲット・ホストにソフトウェアを転送するのではなく、ターゲット・ホストのローカルなマウント・パスですでに使用可能なイメージのzipファイルを使用します。

  1. -zipおよび-locationパラメータを使用して、zipファイルから新しいイメージをインポートします。
    $ rhpctl import image -image DB_1914 -zip /orastage/db1914000.zip -location /orastage/db1914000.zip
    • -zipは、イメージをOracle FPPサーバーにインポートできるインポート元の場所を指定します。
    • -locationは、宛先ホストでイメージのzipファイルを使用できる場所を指定します。Oracle FPPは、Oracle FPPサーバーから宛先ホストにzipファイルをコピーしません。

    ノート:

    ローカル記憶域または共有記憶域を使用して、宛先ホストでイメージzipファイルを使用可能にできます。
  2. Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバーのイメージを調べます。
    $ rhpctl query image -image DB_1914
    イメージ問合せ結果でLocation on target値が使用可能であることを確認します。
  3. zipファイルを使用して作成された作業用コピーをプロビジョニングします。
    $ rhpctl add workingcopy -image DB_1914 -workingcopy fppc01_DB_1914 -user oracle -oraclebase /u01/app/oracle 
    -client  dbSyslrfe3mla -path /u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_2 -localmount -location /orastage/db1914000.zip 
    -groups osdba=dba,osoper=dbaoper,osdg=dba,osbackup=dba,oskm=dba,osrac=dba -storagetype LOCAL

    fppc01_DB_1914は、イメージDB_1914に基づく作業コピーです。