5 ラスター代数および分析
この章では、ラスター代数言語(PL/SQL式と代数式)および関連するラスター操作(条件付き問合せ、セル値ベースの更新または編集、数学的操作、分類、オンザフライ統計分析、論理演算、地図的モデリングでのそれらの適用など)について説明します。
内容は次のとおりです。
- ラスター代数言語
ラスター代数は、ラスター・データ分析とGISモデリングで一般的に使用されます。GeoRasterでは、GeoRasterラスター代数言語によってラスター代数がサポートされます。 - セル値ベースの条件付き問合せ
セル値ベースの条件付き問合せを使用すると、指定された条件に基づいて新しいGeoRasterオブジェクトを生成できます。 - セル値ベースの条件付き更新(編集)
条件に基づいてラスター・セル値を更新できます。 - 数学的操作
ラスター代数の主な用途は、ソースの異なるラスター・レイヤーに数学的モデルを適用することです。 - 分類操作
分類(セグメント化)操作をソースGeoRasterオブジェクトに適用して、新しいオブジェクトを生成できます。 - 統計操作
1つ以上のGeoRasterオブジェクトの1つ以上のレイヤーの統計操作を適用するには、次のタイプの操作を使用できます。 - 論理演算
ラスター代数の主な用途は、ソースの異なるラスター・レイヤーに論理モデルを適用することです。つまり、新しいGeoRasterオブジェクトを生成するために1つ以上のGeoRasterオブジェクトから1つ以上のレイヤーの論理演算を適用できます。 - ラスター・データのスケール変更およびオフセット設定
ラスター・データのスケール変更およびオフセット設定操作を実行できます。 - ラスター・データのキャスト
ラスター・データのキャストによって、あるデータ型から別のデータ型にセル値がマップされます。 - 地図的モデリング
ラスター代数は、地図的モデリングに広く使用され、GISシステムの必須の構成要素と考えられます。PL/SQLとラスター代数の式およびファンクションを使用して、事実上無制限のサイズの多数のラスターおよびイメージを対象に地図的モデリングを実行できます。 - 地形モデリングおよび分析
入力GeoRasterオブジェクトからのデータを使用して、地形モデリングおよび分析を実行できます。