7.77 SDO_GEOR.getNODATA

形式

SDO_GEOR.getNODATA(
     georaster   IN SDO_GEORASTER, 
     layerNumber IN NUMBER 
     ) RETURN SDO_RANGE_ARRAY;

説明

GeoRasterオブジェクト内のNODATAセルを表す値または値の範囲を(重複値を除いて昇順に)戻します。

パラメータ

georaster

GeoRasterオブジェクトを指定します。

layerNumber

GeoRasterオブジェクト内のレイヤーの番号を指定します。値が0(ゼロ)の場合、オブジェクト・レイヤーが指定されます。

使用上のノート

GeoRasterオブジェクトの一部のセルでは、有効な値が割り当てられていないか、または収集されていない場合があります。このようなNODATA値を含むセルは、NODATAセルと呼ばれ、それらのセルが有効に定義されていないことを意味します。NODATAセルとして識別されたセルの意味または重要度の定義は、アプリケーションが行います。NODATA値および値の範囲の詳細は、「NODATA値および値の範囲」を参照してください。

このファンクションは、指定したGeoRasterオブジェクトの指定したラスター・レイヤーに関連付けられたすべてのNODATA値およびその値の範囲を、重複を除いた簡潔な形式で昇順で戻します。サブレイヤー(layerNumber > 0)に関連付けられたNODATA値およびその値の範囲のセットは、常にオブジェクト・レイヤー(layerNumber = 0)の値およびその値の範囲のスーパーセットになります。サブレイヤーの結果は、指定したサブレイヤー、オブジェクト・レイヤー、およびラスター定義情報の一部として格納されたリリース11g より前のすべてのNODATAメタデータに対するNODATAメタデータ・エントリを組み合せたものになります。

指定したGeoRasterオブジェクトまたはレイヤーに複数のNODATA値が含まれる場合は、SDO_RANGE_ARRAYオブジェクトを戻すファンクション構文を使用してください。SDO_RANGE_ARRAY型の詳細は、「NODATA値および値の範囲」を参照してください。

このファンクションがNULL値を戻す場合、GeoRasterオブジェクトまたは指定したレイヤーのすべてのセルが定義済であり、有効なセル値を持つことを示します。

GeoRasterオブジェクトにNODATA値を指定するには、SDO_GEOR.addNODATAプロシージャを使用します。

次の例では、GEORASTER_TABLE表のGeoRasterオブジェクト(GEORASTER列)のNODATAセルで使用されている値を戻します。GEORASTER_TABLE表の定義は、「記憶域パラメータ」例1-1の次に説明されています。

SELECT SDO_GEOR.getNODATA(georaster, 0) NODATA FROM georaster_table WHERE georid=0;

NODATA
------------
SDO_RANGE_ARRAY(SDO_RANGE(5,7))