12.3 SDO_GEOR_RA.findCells
形式
SDO_GEOR_AGGR.findCells( inGeoRaster IN SDO_GEORASTER, condition IN VARCHAR2, storageParam IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, outGeoRaster OUT SDO_GEORASTER, bgValues IN SDO_NUMBER_ARRAY DEFAULT NULL, nodata IN VARCHAR2 DEFAULT 'FALSE', parallelParam IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
または
SDO_GEOR_AGGR.findCells( inGeoRaster IN SDO_GEORASTER, cropArea IN SDO_NUMBER_ARRAY, condition IN VARCHAR2, storageParam IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, outGeoRaster OUT SDO_GEORASTER, bgValues IN SDO_NUMBER_ARRAY DEFAULT NULL, nodata IN VARCHAR2 DEFAULT 'FALSE', parallelParam IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
SDO_GEOR_AGGR.findCells( inGeoRaster IN SDO_GEORASTER, cropArea IN SDO_GEOMETRY, condition IN VARCHAR2, storageParam IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, outGeoRaster OUT SDO_GEORASTER, bgValues IN SDO_NUMBER_ARRAY DEFAULT NULL, nodata IN VARCHAR2 DEFAULT 'FALSE', polygonClip IN VARCHAR2 DEFAULT 'FALSE', parallelParam IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
または
SDO_GEOR_AGGR.findCells( inGeoRaster IN SDO_GEORASTER, cropArea IN SDO_GEOMETRY, condition IN VARCHAR2, storageParam IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, rasterBlob IN OUT BLOB, outArea OUT SDO_GEOMETRY, outWindow OUT SDO_NUMBER_ARRAY, bgValues IN SDO_NUMBER_ARRAY DEFAULT NULL, nodata IN VARCHAR2 DEFAULT ‘FALSE’;
SDO_GEOR_AGGR.findCells( inGeoRaster IN SDO_GEORASTER, cropArea IN SDO_GEOMETRY, condition IN VARCHAR2, storageParam IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, rasterBlob IN OUT BLOB, outArea OUT SDO_GEOMETRY, outWindow OUT SDO_NUMBER_ARRAY, bgValues IN SDO_NUMBER_ARRAY DEFAULT NULL, nodata IN VARCHAR2 DEFAULT ‘FALSE’, polygonClip IN VARCHAR2 DEFAULT ‘FALSE’);
説明
入力GeoRasterオブジェクトに基づいて、GeoRasterオブジェクトまたは単一のBLOBに新しいラスターを生成しますが、conditionパラメータの指定を満たしていないすべてのセルをマスクします。
パラメータ
- inGeoRaster
-
入力GeoRasterオブジェクトを指定します。
- cropArea
-
クロッピング領域を定義します。データ型がSDO_GEOMETRYの場合、ジオメトリ・オブジェクトの最小境界矩形(MBR)が矩形クロッピング領域として使用され、出力GeoRasterオブジェクトが生成されます。SDO_SRID要件のSDO_GEOR.reprojectの「使用上のノート」も参照してください。パラメータ
polygonClipがTRUEである場合、クロッピング領域ジオメトリ内のセルのみが処理され、クロッピング領域ジオメトリ外のすべてのセルがゼロ(0)に設定されます。パラメータpolygonClipがFALSEである場合、最小境界矩形内のすべてのセルが処理されます。データ型がSDO_NUMBER_ARRAYの場合、このパラメータで矩形ウィンドウの左上の座標(行,列)と右下の座標(行,列)を指定することによって、ラスター空間が想定されます。
- condition
-
セルを除外するために使用する式文字列を指定します。(詳細は、「使用上のノート」を参照してください。)
- storageParam
-
記憶域パラメータを示す文字列を指定します(「記憶域パラメータ」を参照)。
- outGeoRaster
-
出力GeoRasterオブジェクトを指定します。
- rasterBlob
-
処理結果の出力を保持するBLOB。処理の前に、存在しているか、または初期化されている必要があります。
- outArea
-
結果のオブジェクトのモデル座標系の最小境界矩形(MBR)を含むSDO_GEOMETRYオブジェクトを指定します。
- outWindow
-
セル空間内で出力ウィンドウの左上角および右下角の座標を指定するSDO_NUMBER_ARRAYオブジェクトを指定します。
- bgValues
-
入力GeoRasterオブジェクトの空のラスター・ブロックでセルの値を表す背景値を指定します。SDO_NUMBER_ARRAYオブジェクト内の要素の数は、1つ(すべてのバンドに同じ入力値を使用)またはバンド次元のサイズ(各バンドにそれぞれ異なる入力値を使用)のいずれかであることが必要です。たとえば、
SDO_NUMBER_ARRAY(1,5,10)では、1番目のバンドに1、2番目のバンドに5、3番目のバンドに10が入力されます。デフォルトのbgValuesは0 (ゼロ)です。入力値は、スパース・データへの入力用としてターゲットのセル深度の背景値で指定された有効なセル値であることが必要です。
- nodata
-
文字列
TRUEは、GeoRasterオブジェクト内にあるNODATAセルの元の値が保持され、NODATA値がconditionパラメータの評価で考慮されることを意味します。conditionパラメータの評価に関与するセル値にNODATA値がある場合、conditionパラメータはFALSEとして評価されます(conditionパラメータに関する使用上のノートを参照)。文字列FALSE(デフォルト)では、NODATA値を含むセルが通常のデータとみなされます。NODATA値および値の範囲の詳細は、「NODATA値および値の範囲」を参照してください。 - polygonClip
-
cropAreaがNULLの場合は無視されます。それ以外の場合、文字列TRUEでは、cropAreaジオメトリがデータ処理で使用されますが、文字列FALSEまたはNULL値では、cropAreaジオメトリ・オブジェクトの最小境界矩形(MBR)がデータ処理で使用されます。 - parallelParam
-
操作の並列度を指定します。指定する場合、
parallel=nという形式である必要があります(nは1より大きい)。データベース・オプティマイザでは、このパラメータによって指定された並列度を使用します。指定しない場合、デフォルトでパラレル処理は行われません。(詳細は、「GeoRasterでのパラレル処理」を参照してください。)parallelParamを指定すると、このプロシージャの結果をロールバックできません(「使用上のノート」を参照)。
使用上のノート
このプロシージャでは、入力GeoRasterオブジェクトおよびconditionパラメータ(ブール式文字列booleanExpr)に基づいて、GeoRasterオブジェクトまたは単一のBLOBに新しいラスターが生成されます。出力GeoRasterオブジェクトのセルごとに、入力GeoRasterオブジェクトの対応するセル値に対して条件が評価されます。セルのconditionがTRUEの場合、出力GeoRasterオブジェクトでは元のセル値が維持されますが、それ以外の場合、出力GeoRasterオブジェクトのセルに対してbgValuesが入力されます。
詳細は、「ラスター代数言語」を参照してください。
parallelParamを指定すると、プロシージャのいくつかの実行単位は、自律型トランザクションとして実行され、プロシージャの実行中に一部の変更はコミットされるため、それらの変更はロールバックできません。このパラメータを指定しない場合、すべての変更をロールバックできます。
例
次の例では、2番目のレイヤーのセル値が200以下の場合に、セル値をデフォルトの背景値0に変更します。
DECLARE
geor SDO_GEORASTER;
geor1 SDO_GEORASTER;
BEGIN
select georaster into geor from georaster_table where georid = 1;
insert into georaster_table values (5, sdo_geor.init('rdt_1', 5)) returning georaster into geor1;
sdo_geor_ra.findcells(geor, '{1}>200',null,geor1);
update georaster_table set georaster = geor1 where georid = 5;
commit;
END;
/次の例では、2番目のレイヤーのセル値が200以下の場合に、セル値をデフォルトの背景値0に変更します。出力はBLOB内にあります。
DECLARE
geor SDO_GEORASTER;
out_lob BLOB;
outArea sdo_geometry;
outWindow sdo_number_array;
BEGIN
select georaster into geor from georaster_table where georid = 1;
dbms_lob.create_temporary(out_lob, TRUE);
sdo_geor_ra.findcells(geor, '{1}>200',null,out_lob, outArea, outWindow);
if outWindow is not null then
dbms_output.put_line('output window: (' || outWindow(1) || ',' ||
outWindow(2) || ',' || outWindow(3) || ',' || outWindow(4) || ')');
end if;
dbms_lob.freeTemporary(out_lob);
END;
/
次の例では、ジオメトリ・オブジェクト(geom)を入力cropAreaとして使用します。
DECLARE
geor SDO_GEORASTER;
geor0 SDO_GEORASTER;
geor1 SDO_GEORASTER;
geom SDO_GEOMETRY;
BEGIN
geom:= sdo_geometry(2003,82394, NULL,
sdo_elem_info_array(1, 1003, 1),
sdo_ordinate_array(21783.775, 1008687.9,
18783.775, 966687.905,
63783.775, 966687.905,
81783.775, 990687.905,
21783.775, 1008687.9));
select georaster into geor from georaster_table where georid = 100;
select georaster into geor1 from georaster_table where georid = 101 for update;
sdo_geor_ra.findcells(geor,geom,'({1}=42)','blocking=true, blocksize=(256,256,3)',geor1,null,'false');
update georaster_table set georaster = geor1 where georid = 101;
END;
/親トピック: SDO_GEOR_RAパッケージのリファレンス