33 Oracle Maximum Availability ArchitectureとOracle Autonomous Database

Oracle Maximum Availability Architecture (MAA)とは、Oracle Databaseの最高レベルの可用性、データ保護および障害時リカバリを確保するためのベストプラクティス、リファレンス・ブループリントおよびテクノロジの、Oracleの包括的なフレームワークを意味します。

Oracle Autonomous Databaseのユーザーであれば、エラスティックなセルフサービスのAutonomous Database Serverlessを利用している場合でも、Exadata専用インフラストラクチャ上のAutonomous Databaseの強力な専用リソースを利用している場合でも、MAAの原則と機能は、構成する必要がある別の一連の構成要素ではありません。それらは、サービスが構築され自動的に管理される基本的アーキテクチャです。

完全に自動化され、標準化されたこのAutonomous Databaseインフラストラクチャは、ミッションクリティカルなデータについて堅牢な可用性と障害時リカバリを実現することがAutonomous Databaseによって大幅に簡素化され自動化されることを意味しています。MAA構成の設計、実装およびメンテナンスに通常関連している複雑さ(ローカル障害の場合の高速フェイルオーバーのためのReal Application Clustersとインフラストラクチャの冗長性の設定、およびリージョン内の高可用性向上のためやクロスリージョンの障害時リカバリのためのAutonomous Data Guardの設定など)は、主に、Autonomous Databaseサービスによって対処されます。

Autonomous Databaseは、MAAのベストプラクティスに従っており、統合されたテクノロジを使用して、組込みのリジリエンス、自動フェイルオーバーおよび合理化されたデータ保護を提供します。この自己管理型の方法により、運用のオーバーヘッドが減り、手作業を最小限に抑えながら、データベースに関してOracleの最高の可用性標準による利点を得ることができます。これには、ソフトウェア更新とハードウェア・メンテナンス、データベースのバックアップとリカバリ、システムとデータベースの監視とアラート、およびエラスティックなシステム変更(CPU要件とストレージ要件の増加など)のための停止時間のゼロ化に対応する、組込みのマネージド・サービスが含まれています。

次のトピックでは、Oracle Autonomous Database Cloudサービスごとに、最新のMAA認定および観測結果を示します。