読取り専用のOracleホームについて

Oracle Database 23aiでは、Oracleホームはデフォルトで読取り/書込みモードで使用可能です。ただし、ソフトウェアのみのOracle Databaseインストールを実行した後で、読取り専用モードでOracleホームを構成することを選択できます。

読取り専用Oracleホームは、ファイル・システムおよびOracleホームが読取り専用モードであることを意味しません。ファイル・システムおよびマウント・ポイントは常に読取り/書込みモードである必要があります。

読取り専用のOracleホームになることで、インストールと構成が別々に実装され、それによりプロビジョニングが簡素化されます。

読取り専用のOracleホームでは、すべての構成データおよびログ・ファイルは読取り専用のOracleホームの外部に存在します。「読取り専用Oracleホームのファイル・パスおよびディレクトリの変更点」を参照してください。

従来のORACLE_BASEおよびORACLE_HOMEディレクトリとは別に、ORACLE_HOMEに格納されていたファイルは次のディレクトリに格納されます。

  • ORACLE_BASE_HOME

  • ORACLE_BASE_CONFIG

データベースまたはリスナーを作成する前に、読取り専用Oracleホームを有効にしたことを確認します。

roohctlスクリプトを実行して読取り専用Oracleホームを有効にすると、Oracleホームのファイル・システムは引き続き読取り/書込みのファイル・システムになります。

ノート:

この機能は、データベース管理者がシステムのパフォーマンスを監視、診断および調整を行う方法には影響しません。