choptツール
インストール後にchopt
ツールを使用して、Oracle Databaseオプションを追加または削除します。
用途
chopt
ツールは、データベース・オプションを有効化および無効化するコマンドライン・ユーティリティです。
ノート:
Oracle Databaseイメージをインストールまたはクローニングすると、すべてのOracle Databaseオプションがデフォルトで有効になります。前提条件
chopt
ツールを使用する前に、インストールを完了する必要があります。
ファイル・パス
このツールは、ORACLE_HOME/bin
ディレクトリにあります
構文
chopt
[enable
| disable
] db_option
オプション
コマンド・オプション | 説明 |
---|---|
partitioning |
Oracleパーティション化 |
rat |
Oracle Real Applicationテスト |
ノート:
-
分析ワークスペース、OLAP DMLプログラミング言語、財務レポートおよびOLAP Java APIは、Oracle Database 23aiでも引き続き非推奨になっています。
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OLAPは、現行リリース(Oracle Database 23ai)のプレミア・サポート期間を超えるとサポートされなくなる点に注意してください。新しいプロジェクトを開始するときにはOLAPを使用しないようにしてください。また、OLAPを使用しているアプリケーションの代替への移行を今すぐ開始するようにお薦めします。アプリケーションでデータベース内ディメンション・モデルが必要になる場合は、Oracle分析ビューの使用を検討してください。分析ビューは、Oracle Databaseのデータを使用して、ディメンション・セマンティック・モデル、計算および問合せセマンティクスを提供します。列表に使用すると、分析ビューはOLAPオプションと同様の問合せパフォーマンスを提供します。アプリケーションで高度なディメンション分析、what-if分析または予測のサポートが必要になる場合は、Oracle Essbaseを検討してください。Oracle Essbaseは、複雑なディメンション・ビジネス分析をサポートするための多次元データベース管理システムです。
ノート:
Oracle Advanced Analytics (OAA)機能は、Oracle Databaseでデフォルトで有効になっています。chopt
ツールを使用して無効にすることはできません。
例
chopt
ツールを使用してOracle Databaseを変更するには、chopt
ツールを実行する前にデータベースを停止し、データベース・オプションを追加または削除した後でデータベースを起動する必要があります。
例13-1 choptを使用したOracle Real Application Testingの有効化
次の例は、chopt
ツールを使用して、Salesという名前のOracle DatabaseでOracle Real Application Testingオプションを有効にする方法を示しています。
cd $ORACLE_HOME/bin
srvctl stop database -d Sales
chopt enable rat
srvctl start database -d Sales