イメージ・ファイルを使用したOracle Databaseホームのクローニング

-createGoldImageオプションを使用してOracle Databaseホームをクローニングする方法について説明します。

-createGoldImageオプションを使用してソースOracleホームからイメージ・ファイルを作成し、そのイメージ・ファイルを解凍し、ソフトウェアのみのOracle Databaseのインストールを実行してOracle Database製品を登録します。
  1. Oracleインストール所有者ユーザー・アカウント(oracle)としてログインします。
  2. ソースOracleホーム・ディレクトリに移動します。
    $ cd /u01/app/oracle/product/23.0.0/dbhome_1
  3. -createGoldImageオプションを指定してrunInstallerコマンドを使用し、ソースOracleホームからゴールド・イメージを作成します。

    たとえば、dbhome_1のイメージ・ファイルを作成し、一時宛先の場所my_db_imagesに保存するには、次のようにします。

    ./runInstaller -createGoldImage -destinationLocation /tmp/my_db_images
  4. OFA準拠の新しいOracleホーム・ディレクトリを作成し、作成したイメージ・ファイルをこの宛先Oracleホーム・ディレクトリに展開します。たとえば:
    $ mkdir -p /u01/app/oracle/product/23.0.0/dbhome_2
    $ cd /u01/app/oracle/product/23.0.0/dbhome_2
    $ unzip -q /tmp/my_db_images/db_home.zip

    ノート:

    OracleホームまたはOracleベースをsymlinksにすることも、その親ディレクトリをrootディレクトリまで作成することもできません。
  5. この新しい宛先Oracleホーム・ディレクトリから、runInstallerコマンドを実行してOracle Database設定ウィザードを起動し、Oracle Databaseを登録します。
    $ cd /u01/app/oracle/product/23.0.0/dbhome_2
    $ ./runInstaller
  6. 「構成オプションの選択」画面で、「ソフトウェアのみの設定」を選択してソフトウェアのみのOracle Databaseのインストールを実行します。
  7. インストール・タイプを選択し、必要に応じて構成プロンプトに応答します。
  8. rootスクリプトを自動化するための情報を入力するか、設定ウィザードのプロンプトが表示されたらrootとしてスクリプトを実行します。

    ノート:

    インストール時に送信を要求された情報について質問がある場合は、「ヘルプ」をクリックします。
  9. これで、Oracle Databaseが正常に登録されました。Oracle Database Configuration Assistant (Oracle DBCA)を実行して、データベースを作成し、新しくクローニングされたOracleホームのリスナーを構成します。
    $ cd /u01/app/oracle/product/23.0.0/dbhome_2/bin
    $ ./dbca