サブプログラムを使用する理由
サブプログラムでは、次の特長に基づく信頼性の高い再利用可能なコードの開発およびメンテナンスがサポートされます。
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モジュール性
サブプログラムを使用すると、プログラムを管理の容易な、正しく定義されたモジュールに分けることができます。
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アプリケーションの設計の容易さ
アプリケーションを設計する場合、メイン・プログラムのテストが終了するまでサブプログラムの実装の詳細を遅らせ、段階的に各サブプログラムを改良できます。(実装の詳細なしでサブプログラムを定義するには、例5-31に示すとおり、
NULL
文を使用します。) -
メンテナンス性
起動元を変更することなく、サブプログラムの実装の詳細を変更できます。
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パッケージ性
サブプログラムは、パッケージにグループ化できます。そのメリットの詳細は、「パッケージを使用する理由」を参照してください。
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再利用性
多くの異なる環境において、任意の数のアプリケーションで、同じパッケージ・サブプログラムまたはスタンドアロン・サブプログラムを使用できます。
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より高いパフォーマンス
各サブプログラムはコンパイルされてから実行可能な形式で格納され、繰り返し起動することができます。ストアド・サブプログラムはデータベース・サーバー内で実行されるため、ネットワークを介した1回の起動で大規模なジョブを開始できます。この作業の分割によってネットワークの通信量が軽減され、応答時間が短縮されます。ストアド・サブプログラムはキャッシュされ、ユーザー間で共有されるため、メモリー要件と起動のオーバーヘッドが低減します。
サブプログラムは、パッケージ(「PL/SQLパッケージ」を参照)や抽象データ型(「抽象データ型」を参照)などのメンテナンス性を向上させる他の機能の重要なコンポーネントです。