5 MLE JavaScriptモジュールのインポートの概要
MLEの主な利点の1つに、JavaScriptコードのモジュールをOracle Databaseに格納できることがあります。モジュールを使用できることは自己完結型で再利用可能なコードの実現に役立ち、このことがソフトウェア・プロジェクトの成功の鍵となります。
MLEモジュールは、インポートおよびエクスポートを通じて相互に対話します。具体的には、モジュールが別のモジュールによって提供される機能を使用する場合は、ソース・モジュールをエクスポートしてからコール元のモジュールのスコープにインポートする必要があります。
アーキテクチャの違いにより、Oracle Databaseでのモジュール・インポートの動作は、他の開発環境と比較すると若干異なります。たとえば、Node.jsで使用されるJavaScriptソース・コードは、ディスク上の特定のディレクトリ構造に格納されます。または、MLEモジュールは、ファイル・システムではなくデータベースとともに格納されるため、別の方法で参照する必要があります。
MLEでは、モジュール・インポートに使用できるオプションが2つあります:
- モジュール機能を別のモジュールにインポートします
- モジュール機能をコード・スニペットにインポートして動的MLEを介して実行します(
DBMS_MLE
PL/SQLパッケージを使用)
ノート:
MLEは、純粋なJavaScript実装をサポートしています。モジュールのエクスポートおよびインポートは、export
およびimport
キーワードを使用すると、ECMAScriptモジュールとして容易になります。CommonJSや非同期モジュール定義(AMD)などの他のJavaScriptモジュラ化テクノロジは使用できません。
関連項目:
MLEモジュールの詳細は、「MLE JavaScriptモジュールおよび環境」を参照してください
トピック
- JavaScriptモジュールの階層
ファイル・システムの場所ではなくインポート名を使用してMLEモジュールに解決するする方法について説明します。 - エクスポート機能
ネイティブJavaScriptモジュールで一般的にエクスポートされる識別子には、変数、定数、ファンクションおよびクラスが含まれます。 - インポート機能
import
キーワードを使用すると、開発者はソース・モジュールによってエクスポートされた機能をインポートできます。