13.3.3 FAILOVER_MODEパラメータについて

FAILOVER_MODEパラメータは、これらの追加パラメータをサポートします。これらは、接続記述子のCONNECT_DATAセクションで指定できます。

表13-4 FAILOVER_MODEパラメータの追加パラメータ

パラメータ 説明

BACKUP

バックアップ接続として使用する別のネットワーク・サービス名。バックアップは、preconnectを使用して事前に接続を確立する場合に指定します。

DELAY

次に接続を試みるまでの待機時間(秒数)。RETRIESが指定されると、DELAYはデフォルトで1秒に設定されます。

コールバック関数が登録されていると、このパラメータは無視されます。

METHOD

プライマリ・ノードからバックアップ・ノードにフェイルオーバーされる速さの設定。

  • basic: フェイルオーバー時に接続を確立します。フェイルオーバー時まで、バックアップ・サーバーはほとんど何もする必要はありません。

  • preconnect: 接続を事前に確立します。フェイルオーバーは高速に行われますが、バックアップ・インスタンスはサポートされた各インスタンスからの接続すべてをサポートできる必要があります。

RETRIES

フェイルオーバー後に接続を行う回数。DELAYが指定されている場合、RETRIESのデフォルトは、5回再試行するように設定されています。

コールバック関数が登録されていると、このパラメータは無視されます。

TYPE

フェイルオーバーの種類。デフォルトでは、Oracle Call Interface(OCI)アプリケーションに対して、3種類のOracle Netフェイルオーバー機能を利用できます。

  • session: フェイルオーバー・セッションに設定します。ユーザーの接続が消失した場合、バックアップ上にそのユーザーの新規セッションが自動的に作成されます。このフェイルオーバーでは、検索操作はリカバリされません。

  • select: 障害発生後もユーザーはカーソルを継続してオープンし、フェッチできるようにします。ただしこのモードでは、通常の検索操作を行うクライアント側にオーバーヘッドが生じます。

  • none: これがデフォルトです。フェイルオーバー機能は使用されません。フェイルオーバーが実行されないように、明示的に指定することもできます。

ノート:

Oracle Net Managerでは、TAFパラメータはサポートされません。これらのパラメータは、手動で設定する必要があります。