13.3.1 透過的アプリケーション・フェイルオーバーについて

透過的アプリケーション・フェイルオーバーを使用すると、クライアントは、接続先の現在のインスタンスの障害発生時に、データベース・インスタンスに自動的に再接続できます。サーバーは通知を使用して、クライアント側でTAFコールバックをトリガーします。

サーバー側のサービス属性を使用してTAFを構成できます。この方法を使用することをお薦めします。または、アプリケーション接続文字列でTAFを構成できます。サーバー側のサービス属性は、接続文字列で指定された値より優先されます。

TAFは、次のいずれかのモードで動作します。
  • セッション・フェイルオーバー: 失われた接続およびセッションを再作成します。

  • 選択フェイルオーバー: 進行中の問合せを再実行します。

障害が発生すると、Oracle Call Interface(OCI)コールバックを使用してクライアント側でコールバック機能が開始されます。これは、標準のOCI接続、および接続プール接続とセッション・プール接続を使用します。

TAFはOracle Data Guardで動作して、自動フェイルオーバーを提供します。TAFは次のデータベース構成を使用して、データベース障害を効果的に隠ぺいします。

  • Real Application Clusters

  • レプリケート・システム

  • スタンバイ・データベース

  • シングル・インスタンスのOracle Database