OCI用のInstant Clientライブラリ

Oracle Call Interface (OCI)アプリケーションで使用されるOracle Databaseクライアント側ファイルについて学習します。

表6-2 OCI用のInstant Client Basicパッケージ共有ライブラリ

ファイル名 説明

oci.dll

アプリケーションがリンクする転送機能

oraociei.sym

データとコード

orannz.sym

セキュリティ・ライブラリ

oci.sym

oraociei.sym

orannzsbb.sym

シンボル表

表6-3 OCI用のInstant Client Basic Lightパッケージ共有ライブラリ

ファイル名 説明

oci.dll

アプリケーションがリンクする転送機能

oraociicus.sym

データとコード

orannz.sym

セキュリティ・ライブラリ

oci.sym

oraociicus.sym

orannzsbb.sym

シンボル表

BasicおよびBasic Lightパッケージのガイドライン

  • ライブラリはOracle Instant Clientを使用するために同じディレクトリに存在する必要があります。
  • Oracle Instant Clientのインストール時に他のライブラリやユーティリティも使用できますが、OCIランタイムの使用には必要ありません。たとえば、ojdbc8.jarなどのファイルを削除できます。
  • 一般的に、Oracle Instant Clientがクライアント側の動作専用である場合を除き、Instant Clientを使用して実行されるアプリケーションではすべてのOCI機能を使用できます。したがって、サーバー側の外部プロシージャは、Oracle Instant Clientライブラリを使用できません。

OCIアプリケーションの実行に関するガイドライン

  • オペレーティング・システム・ライブラリ検索パスに必要なOracleライブラリのセットは1つのみです。Oracle Instant Clientライブラリを含むディレクトリが複数ある場合は、そのようなディレクトリの1つのみをオペレーティング・システム・ライブラリの検索パスに含める必要があります。

  • Oracle DatabaseインストールまたはOracle Database Clientの完全インストールが同じシステムに存在する場合は、オペレーティング・システム・ライブラリ検索パスにORACLE_HOME\binとOracle Instant Clientディレクトリを同時に指定しないでください(オペレーティング・システム・ライブラリ検索パスでの順序は無関係です)。ORACLE_HOME\binディレクトリ(Instant Client以外の操作の場合)またはOracle Instant Clientディレクトリ(Oracle Instant Clientの操作の場合)のいずれかが、オペレーティング・システム・ライブラリの検索パス変数内にある必要がありますが、両方は含めないでください。

  • Oracle Instant Clientでtnsnames.orasqlnet.oraldap.oraoraaccess.xmlなどのオプションのOracle構成ファイルを同じ場所に配置する場合は、これらのファイルをnetwork\adminサブディレクトリに移動します。