6.1 True Cacheに接続する方法
アプリケーションでは、2つの方法でTrue Cacheを使用できます。
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アプリケーションでは、2つの物理接続(1つはプライマリ・データベース、もう1つはTrue Cache)が保持されます。各接続にはデータベース・アプリケーション・サービスがあり、アプリケーションは読取りか書込みかに基づいて、使用する接続を選択します。このモデルは、既存のクライアント・ドライバおよび任意のプログラミング言語で使用できます。
アプリケーションは、最新のデータを表示する必要がない問合せをTrue Cacheデータベース・アプリケーション・サービスを介してTrue Cacheに送信します。アプリケーションは、他の問合せおよび更新をプライマリ・データベース・アプリケーション・サービスを介してプライマリ・データベースに送信します。
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アプリケーションは、プライマリ・データベースのデータベース・アプリケーション・サービスを使用する1つの論理接続を維持します。JDBC Thinドライバ(Oracle Database 23ai以降)は、プライマリ・データベースおよびTrue Cacheへの物理接続を維持します。このモデルは、Javaアプリケーションでのみ機能します。
アプリケーションは、インスタンス名を指定せずに、プライマリ・データベースとTrue Cacheを切り替えます。アプリケーションは、特別なコールを使用して、論理接続に読取り専用または読取り/書込みのフラグを付けます。読取り専用の場合、問合せはTrue Cacheに送信されます。それ以外の場合は、プライマリ・データベースに送信されます。
JavaアプリケーションのTrue Cache機能を有効にするには、
oracle.jdbc.useTrueCacheDriverConnection
プロパティの値をtrue
に設定します。True Cacheを有効にすると、JDBC Thinドライバによって標準のjava.sql.Connection.setReadOnly(boolean)
およびjava.sql.Connection.isReadOnly()
メソッドが使用されて接続が読取り専用としてマークされます。デフォルトでは、接続の読取り専用モードはfalse
です。
詳細と例は、次の技術アーキテクチャ図を参照してください: