8.10 RDFデータをバルク・ロードするためのORARDFLDRユーティリティ
この項では、RDF/XML、N-Triples、Turtle、JSON-LDなどの様々な標準形式でシリアライズされたRDFデータをバルク・ロードするための、ORARDFLDRユーティリティ・プログラムの使用について説明します。
Javaクラスoracle.rdf4j.adapter.utils.RDFLoaderは、Oracle Adapter for Eclipse RDF4Jに含まれています。これは、Eclipse RDF4JのRDFパーサーをOracle Databaseのスケーラブルなバルク・ロード機能と組み合せて使用して、RDFファイルを解析しOracle Databaseにロードします。
このユーティリティ・プログラムは、ディレクトリ内のすべてのファイルをOracle Database内のRDFグラフにロードします。RDF/XML、Turtle、N-Triple、N-Quads、TrigおよびJSON-LDなど、複数のRDFシリアライズをサポートしています。gzipで圧縮されたファイルは、そのgzipファイルを解凍することなく直接ロードできます。また、Unicode文字、特殊文字およびロング・リテラル(CLOB)は自動的に処理されます。
ORARDFLDRユーティリティ・プログラムの実行
ORARDFLDRを実行するコマンドを次に示します。このコマンドは、「Oracle RDF Graph Adapter for Eclipse RDF4Jを使用するための設定および構成」で説明したようにEclipse RDF4J用Oracleサポートのjarおよび必要なサポートjarがすべて/tmp/oracle_adapter/jarにあることが前提となっています。
- 使用方法:
java -cp /tmp/oracle_adapter/jar/'*' oracle.rdf4j.adapter.utils.RDFLoader <command_line_arguments>
- ヘルプの詳細:
java -cp /tmp/oracle_adapter/jar/'*' oracle.rdf4j.adapter.utils.RDFLoader --help
便宜上、binディレクトリ内のシェル・スクリプトも実行できます。このシェル・スクリプトの実行のためには、CLASSPATH環境変数を適切に設定する必要があります。次に、このスクリプトを使用するための前提条件とコマンドについて説明します:
前提条件: CLASSPATH環境変数を設定し、このキットの/binディレクトリがUnixのPATH環境変数にあることを確認します。
- 設定(Cシェルのコマンドライン・インタフェースを想定):
export CLASSPATH=/tmp/oracle_adapter/jar/'*' export PATH=/tmp/oracle_adapter/bin:$PATH
- 使用方法:
orardfldr <command_line_arguments>
- ヘルプの詳細:
orardfldr --help