2.117 DIAGNOSTIC_DEST
Oracle Database 11gリリース1 (11.1)の時点で、各データベース・インスタンスの診断はDIAGNOSTIC_DEST初期化パラメータによって指定される専用のディレクトリに配置されます。
| 特性 | 説明 |
|---|---|
|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
|
構文 |
|
|
デフォルト値 |
|
|
変更可能 |
|
|
PDBで変更可能 |
いいえ |
|
基本 |
いいえ |
|
Oracle RAC |
このパラメータは各インスタンスに対して設定できます。クラスタ内の各インスタンスで、共有ディスク上に配置される |
DIAGNOSTIC_DESTによって指定されるディレクトリの構造は、次のとおりです。
<diagnostic_dest>/diag/rdbms/<dbname>/<instname>
この場所は自動診断リポジトリ(ADR)ホームと呼ばれます。たとえば、データベース名がproddbであり、インスタンス名がproddb1の場合、ADRホーム・ディレクトリは<diagnostic_dest>/diag/rdbms/proddb/proddb1になります。
ADRホーム・ディレクトリの下に配置されるファイルは、次のとおりです。
-
トレース・ファイル -
<adr-home>/traceサブディレクトリに配置されます。 -
アラート・ログ -
<adr-home>/alertサブディレクトリに配置されます。また、alert.logファイルは現在XMLフォーマットであり、Oracle ARBロギング標準に従います。 -
コア・ファイル -
<adr-home>/cdumpサブディレクトリに配置されます。 -
インシデント・ファイル - 各重大エラー(たとえば、ORA-600、ORA-1578、ORA-7445)が発生するとインシデントが発生します。各インシデントにはIDが割り当てられ、各インシデント(エラー・スタック、コール・スタック、ブロック・ダンプなど)のダンプは独自のファイルに保存され、プロセス・トレース・ファイルから分離されます。インシデント・ダンプ・ファイルは
<adr-home>/incident/<incdir#>に配置されます。プロセス・トレース・ファイル内でインシデント・ダンプ・ファイルの場所がわかります。
関連項目:
Oracle ASMインスタンスの診断ディレクトリの例は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください。