2.157 HYBRID_READ_ONLY
HYBRID_READ_ONLYは、プラガブル・データベース(PDB)のハイブリッド読取り専用モードを、有効または無効にします。
| 特性 | 説明 |
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パラメータ・タイプ |
ブール値 |
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デフォルト値 |
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変更可能 |
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PDBで変更可能 |
はい |
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値の範囲 |
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基本 |
いいえ |
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Oracle RAC |
インスタンスごとに異なる値を使用可能。 |
ハイブリッド読取り専用モードでは、PDBに接続されているユーザーのタイプに応じて、PDBを読取り/書込みモードか、読取り専用モードで動作できます。PDBは、CDB共通ユーザーの場合は読取り/書込みモードで動作し、アプリケーション共通ユーザーとローカル・ユーザーの場合は読取り専用モードで動作します。ハイブリッド読取り専用モードでは、CDB共通ユーザーはオープン状態のPDBでパッチ適用やメンテナンス操作を実行でき、アプリケーション共通ユーザーやローカル・ユーザーは、読取り専用モードでオープンされているかのようにPDBを使用できます。
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PDBのハイブリッド読取り専用モードを有効にするには、PDBに接続して、
HYBRID_READ_ONLYをTRUEに設定します。ハイブリッド読取り専用モードを有効にする前に、PDBをREADWRITEモードにする必要があります。 -
PDBのハイブリッド読取り専用モードを無効にするには、PDBに接続して、
HYBRID_READ_ONLYをFALSEに設定します。
V$CONTAINER_TOPOLOGYビューのIS_HYBRID_READ_ONLY列を問い合せることで、PDBがハイブリッド読取り専用モードかどうかを判断できます。
PDBがハイブリッド読取り専用モードの場合、V$CONTAINERSビューとV$PDBSビューのOPEN_MODE列には問合せを実行するユーザーのモードが反映されます。つまり、OPEN_MODE列は、CDB共通ユーザーが問合せを実行するとREAD WRITEを返し、アプリケーション共通ユーザーまたはローカル・ユーザーが問合せを実行するとREAD ONLYを返します。
ノート:
PDBでこのパラメータの値をTRUEに設定すると、PDBをクローズして再オープンしたときにTRUE値は保持されません。これは次のいずれかの方法で解消できます:
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PDBをオープンするときに、
HYBRIDREADONLYを指定します:ALTERPLUGGABLEDATABASEpdb_nameOPENHYBRIDREADONLY; -
PDBのオープン後、PDBに接続し、このパラメータを
TRUEに再度設定します:ALTERSYSTEMSETHYBRID_READ_ONLY=TRUE;
ノート:
このパラメータは、Oracle Database 23ai以降で使用できます。
関連項目: