2.181 IORM_LIMIT_POLICY

IORM_LIMIT_POLICYは、プラガブル・データベースのExadata I/O Resource Management (IORM)の共有および制限値を計算するためのポリシーを指定します。

特性 説明

パラメータ・タイプ

文字列

構文

IORM_LIMIT_POLICY = { RM_PLAN | CPU_COUNT_RATIO }

デフォルト値

RM_PLAN

変更可能

ALTER SYSTEM

PDBで変更可能

いいえ

基本

いいえ

Oracle RAC

複数インスタンスには同じ値を使用する必要がある。

値は次のとおりです。

  • RM_PLAN

    • CDBリソース・プランがユーザーによって指定されていない場合(つまり、CDBリソース・プランがDEFAULT_CDB_PLANに設定されている場合)、この設定では、すべてのPDBに同等のIORM共有が付与され、使用率制限は指定されません。CPU_MIN_COUNT初期化パラメータが設定されている場合、IORM共有値は、RAC全体のPDB値CPU_MIN_COUNTを使用して決定されます。それ以外の場合、各PDBのIORM共有値は、RAC全体のPDB値CPU_COUNTを使用して決定されます。

    • RESOURCE_MANAGER_PLAN初期化パラメータを設定してユーザー定義CDBリソース・プランが指定されている場合、PDBのIORM共有および使用率制限値はそのリソース・プランから取得されます。

  • CPU_COUNT_RATIO

    CPU_MIN_COUNT初期化パラメータが設定されている場合、IORM共有値は、RAC全体のPDB値CPU_MIN_COUNTを使用して決定されます。それ以外の場合、各PDBのIORM共有値は、RAC全体のPDB値CPU_COUNTを使用して決定されます。いずれの場合も、各PDBのIORM使用率制限値は、RAC全体のPDB CPU_COUNTとRAC全体のCDB CPU_COUNTの比率として計算されます。

IORM使用率制限は、フラッシュ・デバイスにのみ適用されます。ハードディスクやXRMEMデバイスには適用されません。使用率制限は、フラッシュIOPSおよびスループットの管理に使用され、PDBフラッシュ・キャッシュ領域使用量の管理には使用されません。

ノート:

このパラメータでは、3番目の設定CPU_COUNT_BASEDを使用できます。ただし、この設定はサポートされていません。

ノート:

このパラメータは、Oracle Database 23ai以降で使用できます。